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アジアのポップカルチャー専門局J-ONEが誕生、日本アニメの最新話とバラエティが強み

2014年2月
分野:コミックス・アニメ

日本を中心とするアジアのポップカルチャーを専門に扱うテレビ局「J-ONE」が2013年10月4日に放映を開始し、日本アニメの最新話とバラエティ番組の放映に注力している。フランスで開催されるJポップカルチャーイベントでのインタビューや、日本での撮影にも取り組んでいる。

日本アニメの最新話を、豊富に直ちに放映

「J-ONE」を運営するのは、米国のメディアグループ大手バイアコムのフランス法人で、(1)音楽専門チャンネル「MTV」、(2)幼児・児童向けチャンネル「ニコロデオン」、(3)映画専門の「パラマウント・チャンネル」、(4)ゲーム情報を含むポップカルチャー専門チャンネル「GAME ONE」などを手掛ける、バイアコム・インターナショナル・メディア・ネットワークス(以下、バイアコム)だ。衛星放送サービス「CanalSat」または通信事業者「Numericable」へ申し込めば、「J-ONE」を衛星、ケーブルでフランス国内で視聴することができる。

同社の副社長であり「J-ONE」などのディレクターを務めるジャン=マルク・デュピール氏らに2014年2月11日、聞いた。

「J-ONE」は、デュピール副社長が編成部門責任者を務めた「GAME ONE」にて1998年の開局当時から日本アニメを放送して培ってきた経験を基に、パリで毎年開催されるジャパンカルチャー展「ジャパン・エキスポ」などでのマーケティングを経て設置された。開設にあたってはバイアコムが多額の宣伝費を投入し、クリスマス前後にパリ市内の地下鉄に大々的にポスターが貼られた。また同氏によれば、バイアコムが「J-ONE」のコマーシャル枠を、グループ傘下の他局のそれと同様に扱う。独立系のポップカルチャー専門局と比べ、財政基盤に恵まれているようだ。

「J-ONE」の強みは日本のアニメシリーズの最新話にフランス語字幕を付したものを、日本での放映後数時間(最短で1時間)以内に高画質なハイビジョンで放映すること。これは違法コピー防止にも役立つという。週あたり約10の最新話を放送しており、4月には7つの新シリーズを投入する予定だという。最新シリーズの最新話に加え、日本では放映が終了したアニメも流しているが、その場合も全て「フランスでは未公開」のものに限られている。

表:「J-ONE」局で最新話を放映中の日本のアニメシリーズ
1 NARUTO-ナルト-疾風伝
2 宇宙兄弟
3 HUNTER X HUNTER
4 ウィッチクラフトワークス
5 マギ The kingdom of magic
6 黒子のバスケ
7 とある飛空士への恋歌
8 ノブナガン
9 ストライク・ザ・ブラッド
10 ログ・ホライズン

出所:バイアコム提供。2014年2月現在。

「J-ONE」ではアニメのDVD出版は行っていないため、積極的に放映しているアニメシリーズの放映権は、現時点では専らフランスのディストリビューター(Kana、Dybex、VIZ)から購入しているという。

また、「J-ONE」ではアニメのビデオオンデマンド(VOD)サービスは提供していないが、ほぼ同時期に開始された定額制ビデオオンデマンド(SVOD)プラットフォーム「アニメデジタルネットワーク(ADN)」と、共同でマーケティングを実施し、市場を開拓する目的で提携しており、「J-ONE」で放映された日本のアニメシリーズはADNのサイトでもストリーミング配信される。

バラエティ番組にも注力

「J-ONE」は「GAME ONE」同様15~24歳のデジタル世代に人気だが、「日本に向かって開かれた窓」もしくは「専門局最大のファンの基地」となるべく、バラエティ番組へも注力しているのが特徴。その意味で「GAME ONE」を補完するものだとデュピール副社長は語った。

例えば「J-ONE」では定期シリーズ番組を放映している。「Nyûsu Show」は13分間のニュース番組で、アジア系の女性の司会進行役がマンガ、アニメ、Jポップ、Kポップ、コスプレ、イベントなどの最新情報を紹介する。よりコアなファンを取り込む「Tokû Show」はスタジオ撮影の10分間のトークショーで、アジアのポップカルチャーにおけるトレンドや重要な出来事をテーマに専門家らが議論する。「JAPON INVESTIGATION」という番組では、フランスで開催されるアジアのポップカルチャー関連イベントを取材し、漫画・アニメの作者、ミュージシャンや俳優、主催者へのインタビューも織り交ぜつつ舞台裏や秘話、人柄に迫る。

これらの番組はフランスで撮影されるが、オタク向けに最新流行を伝える番組「Asie Insolite(メズラシイアジア)」に関しては、フランスの映像スタジオであるエロカミ・プロデュクシヨンが日本で撮影することもあるそうだ。

「J-ONE」ではまた、テレビ朝日で放映されたバラエティ番組「炎のチャレンジャー」を日本から直接購入して放映中だ。音楽分野では、MTVジャパンが製作した番組などについて、同社と連携を進めていく予定だという。

バイアコムのデュピール副社長(右)とロワ編成責任者(左)

写真:J-ONE局の番組「Tokû Show」画面の前に立つバイアコムの
デュピール副社長(右)とロワ編成責任者(左)(許可を得て撮影・掲載)

アニメ・ドラマシリーズの放映権獲得に意欲

デュピール副社長が特に関心を寄せる日本産コンテンツは、アニメとドラマのシリーズだ。ドラマについては、現在はMTVジャパン製作の「SHIBUHARA GIRLS」を放映するに留まるが、他のシリーズの獲得にも関心があるという。

他方、映画については、アニメ映画「時をかける少女」の放映権を東映アニメーションから得て放映した実績があるが、予算や欧州産・仏語の作品の放映率(クオータ)の上限があり、放映数を増やすのは容易ではないという。

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