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優れた監督の作品、「ジャンル映画」、物語性あるアニメに可能性をみる国際販売のWild Bunch

2013年10月
分野:映画

今年のカンヌ国際映画祭で話題を集めた是枝裕和監督の「そして父になる」のほか、青山真治監督作品の「ユリイカ」、スタジオジブリ作品等で日本との実績があり、日本からの「新たな才能」の発掘に一層努めようとする Wild Bunch外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 。同社の購買担当は、優れた監督の作品、「ジャンル映画」、物語性あるアニメの調達に関心があると述べた。

カンヌ国際映画祭で最高賞を獲得

Wild Bunchは、Canal+グループ傘下の映画の製作・配給会社であるStudio Canalに所属していた4名が2002年に独立して設立した、パリに拠点を置く映画の国際販売・製作サービス会社である。

特に国際販売面での同社の知名度は世界的に高く、国際映画祭へ影響力を持つ。例えば、2013年のカンヌ国際映画祭では、公式作品の中でも賞を争うコンペティション部門に、同社が扱う6本の映画が入選し、その中から「La Vie d'Adèle - Chapitre 1 & 2(BLUE IS THE WARMEST COLOUR)」が最高賞パルムドールを受賞し、是枝裕和監督の「そして父になる」が審査員特別賞を受賞するという快挙を果たした。

昨今Wild Bunchでは国際販売用に約300本の映画を扱う。主な取扱い作品は 同社ウェブサイトの英文ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます でも確認可能だ。

同社の購買担当であり、アーティスティックディレクターとして社内で最初に脚本を読み評価にあたっているマリー=ピエール・ヴァレ氏に9月23日、話を聞いた。ジェトロは同氏を、10月に台場で開催される映画・映像の見本市であるTIFFCOMへバイヤーとして招へいする。

優れた監督の作品、「ジャンル映画」、物語性あるアニメに関心

主な購入対象としてヴァレ氏はまず、優れた監督の映画を挙げた。同社は一度監督の作品を気に入れば、その監督との誠実な交流を長期的に継続し、その監督の大部分の映画を、撮影前の段階であっても購入することがあるという。完成済みの映画も購入もするが、企画書・イメージ映像や脚本(英語もしくはフランス語)、脚本の段階でも確信に至らない場合にはイメージ映像を判断材料として「事前購入」を行っている。是枝裕和監督の「そして父になる」も、脚本の段階で購入を決めたという。よって、同氏は日本企業へのアドバイスとして、商談に先立って英語の脚本もしくは英語の字幕付き映像(トレイラー)を送付することで、より効率的な商談が可能になると述べた。

Wild Bunchはまた、必ずしも大衆が容易に理解しない、哲学的もしくは先験的な「ジャンル映画」も好むという。

さらに、スタジオジブリ作品(「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」、「崖の上のポニョ」、「コクリコ坂から」など)を購入し、フランス国内での劇場配給権をディズニーへ販売した実績が示すように、大人の鑑賞にも耐える物語性のあるアニメーション映画の購入についても関心を寄せている。

フランスを含む欧州4カ国では国内劇場配給も

国際販売のために購入する映画と比べて本数は少ないものの、フランス国内の映画館に向けた劇場配給を、2005年設立の子会社「 Wild Bunch Distribution外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 」が行っているため、同社との間ではフランス市場に限定した商談も可能だという。

イタリア・ドイツ・スペインにおいても、買収もしくは新設した100%子会社(イタリアの「BIM DISTRIBUZIONE」、ドイツの「Wild Bunch Germany」と「Central Film Verleih」、スペインの「Vertigo」)を通じて、各国国内の映画館向けの劇場配給を行っている。これら3国の子会社は、Wild Bunchが購入した映画を各国で最初に試写する権利を有するのだという。

劇場配給以外では、関係会社の「Wild Side」を通じてDVDを販売している。100%子会社の「FilmoTV」を通じたVoD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの提供も好調で、売上げに占める割合は高まっているという。Wild Bunchは購入の際、全ての権利(劇場上映権、DVD、可能であればVoDも)について交渉する。

共同製作においては主に財政面で参加

ヴァレ氏は映画の共同製作に関する見本市に赴いて情報を収集しており、Wild Bunchはすでに香港(ウォン・カーウァイ監督)など多数の国との間で共同製作の実績を有する。共同製作の際、同社は財政面で参加することが大半だが、最低保証(ミニマムギャランティ)を提案することもあるそうだ。

共同製作において同社が撮影に参加したのは、先述の「La Vie d'Adèle - Chapitre 1 & 2(BLUE IS THE WARMEST COLOUR)」が初めでであった。さらに同作品のパルムドール受賞は、Wild Bunchが扱うフランス映画に対してもたらされたものとしては初だったという。日本との間ではまだ共同製作の実績は無いが、共同製作に関する商談も歓迎だと同氏は語った。

同氏は、カンヌ国際映画祭以外の国際見本市では日本企業をあまり見かけず、多くの接点を持つ機会が無かったとして、TIFFCOMでの日本企業との出会いに期待を寄せる。

(パリ事務所)

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