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ジャパン・エキスポで日本企業らが新たな取組み

2013年8月
分野:その他

2013年7月4~7日にパリ北部のノール・ヴィルパント展示会場で開催された第14回「ジャパン・エキスポ」において、日本企業が参集するエリアが日本政府の支援も得て設置され、その中で試験的取り組みが可能なミニステージが設けられた。また、企業間連携および異業種連携の強化により、消費者向け訴求の面で相乗効果がみられた。

ミニステージ等で集客に成功した「SAIKO!JAPAN」

トーハンが運営した約600平方メートルにわたる「SAIKO!JAPAN」エリアへは、日本企業33社が出展した。日本関連製品もしくは日本風の製品を扱う現地企業も多く出展する中で、主に出張ベースで参加する日本企業らがまとまって出展することにより差別化を図り、出展者間で相乗効果を得る狙いがあったという。

写真1:電通が関連グッズを出展した「豆しぱみゅぱみゅ」の「SAIKO!STAGE」前での撮影会(電通テック提供画像)

同エリアの目玉として小規模ながら「SAIKO!STAGE」が設置され、出展企業および関係企業による約15の催事やミニライブが行われた。ジャパン・エキスポ会場内には従来、出演枠獲得の競争率が高い、より大きなステージが複数あり、今期は名誉ゲストとして招かれたアイドルグループ「℃-ute」が登壇してトークショーが行われた。他方、テストマーケティングの場でもある「SAIKO!STAGE」ではより柔軟な試みが可能であり、知名度の低い出演者へも門戸が開かれた。例えば、2012年に結成されたばかりのアニメ好きの女性6人によるユニット「アニメ勝手に応援プロジェクト」や、メディアに出演せずライブやイベントを中心に活動することから「地下アイドル」と呼ばれる女性ユニット「アリス十番」が登壇し、詰めかけた来場者達を大いに盛り上げた。

「SAIKO!JAPAN」エリアのもう一つの目玉は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の複製原画などを展示する「EVANGELION ANIME WORKS in Paris」であった。同展示コーナーは、同作品に関連する製品の企画・販売等を行うグラウンドワークスの協力によって設置され、入口では日本から輸送されたエヴァ初号機の大きなフィギュアがファンを迎えた。会場内にはフランスでエヴァンゲリオン作品の漫画出版やアニメ配給を行う現地企業もブースを出展しており、展示コーナーと各ブースを周るスタンプラリーが用意され、日仏関係企業間での連携が図られた。

関係企業が連携して「ワンピース」を広報

写真2:「フランスにおける10年の冒険」と題された東映アニメ—ションヨーロッパによる展示

日系企業と現地ライセンシー間の連携は、「ワンピース」ブースでも顕著にみられた。「ワンピース」のテレビ・劇場放映と商品化を管理する東映アニメーションヨーロッパは、同作品の舞台「魚人島」を模した約300平方メートル規模の大ブースを出展し、様々な催事を通じて同作品のフランス上陸10周年をファンと祝った。

企業名ではなく敢えてこの強力なタイトルを冠した同ブースでは、アニメーション画像やグッズ(フィギュア、ユニクロとのコラボレーションTシャツなど)が展示された他、バンダイ・ナムコのゲーム「ワンピース海賊無双2」の体験コーナーも併設された。さらに同ブースはフランスで漫画出版を行うグレナのブースと隣接しており、ファンが一度に「ワンピース」のアニメ、グッズ、ゲーム、漫画を楽しめるよう配置された。

なお、ジャパン・エキスポに先立って、東映アニメーションヨーロッパは2013年4月15日~6月2日、パリ16区のトロカデロにあるパリ水族館と協働し、水族館内に作品に関連する展示を行った。地下鉄には「海賊達が上陸」というキャッチコピーとともに主人公ルフィが掲載されたポスターが貼り出された。また、5月15日より「One Piece Film Z」がユーロズームの配給によりパリを中心に劇場上映され、同作品のブルーレイディスクが9月にフランスで発売予定だ。

ビジネス関係者向けイベントが開催

7月5日には、ジャパン・エキスポの主催者であるセファイベント、トーハン、および一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)の3者が、上述の「SAIKO!JAPAN」の一環としてフランスのビジネス関係者を対象にイベントを開催した。イベント冒頭、日本のマルチメディア市場の概況と出展企業の紹介を受けたフランスのビジネス関係者らは、続けて日本の出展企業らと名刺交換をした後、通訳に伴われて各ブースを視察・訪問した。夕刻にはカクテルパーティーも開催され、裏千家による茶会や雅楽の実演が華を添える中、日仏ビジネス関係者の交流が図られた。

なお、上記B2Bイベントを含む「SAIKO!JAPAN」における一連の広報活動は、日本政府による「プロモーション助成事業」の助成対象であった。同事業では、日本政府のクールジャパン戦略に資するコンテンツのプロモーション活動費の2分の1が、経済産業省がNPO法人の映像産業振興機構ジャパン・コンテンツ海外展開事務局(J-LOP)を通じてコンテンツホルダーに補助する。

異業種連携が出展を後押し

日本からの出展者の中には、広島の番組制作会社TSSプロダクションがフランスのテレビ局「ノーライフ」に提供している、日本を紹介する番組「Japan in  Motion」で紹介されたことを足がかりとした企業も多くみられた。「ノーライフ」は主にJポップカルチャーファンの25~34歳の視聴者を対象に、ケーブルテレビ・衛星放送・IPTVで放映されている。

写真3:インテルの「魔法少女まどか☆マギカ ウルトラブック」(インテル提供画像)

例えば、インテル日本法人は、同番組で紹介された薄型パソコン・ウルトラブックの「魔法少女まどか☆マギカ」モデルを出展。来場者からは同番組での放映を見たとの声も寄せられたという。ウルトラブックのフランスでの発売は出展時点では未定であったが、出展を機に現地のファンからフランスでの販売要望が多数届いたという。

写真4:アニメの主人公である宇宙人との写真撮影が可能な「TOYOTA×STUDIO4℃ meets ANA」のブース

トヨタモーターセールス&マーケティングがウェブプロモーションの一環としてSTUDIO4℃と協働して展開中のアニメーション「PES:Peace Eco Smile」も、異業種連携によりブランド価値を高める新たな取り組みの一つだ。なすびに似た姿の宇宙人が主人公であり、移動することの魅力を訴えるこのアニメーションも、上述の番組「Japan in Motion」の中で、先述のアイドルユニット「アニメ勝手に応援プロジェクト」が出演する番組「PES応援プロジェクト」として放映された。同プロジェクトへは現在、移動することの価値を共有する全日本空輸(ANA)も加わっている。

トヨタモーターセールス&マーケティングらは、アニメーションを通じて将来的な自動車の潜在的購買層である若年層に対して高度なものづくり技術や自動車について訴求できるとして、PESに特化したブースを出展。6日には会場内ライブハウスで、出演した日本人アーティストらとアニメーションを融合させたイベント「PES NEXT GENERATION LIVE!」が開催され、5,000~6,000人が来場した。

自治体もご当地キャラやコスプレイヤーを活用

地方自治体が出展した観光誘致のためのブースでも、コンテンツを活用する試みがみられた。熊本県・市ブースには「くまモン」、彦根市ブースにも「ひこにゃん」が登場し、写真撮影に応じグッズを配るなどして集客に大いに貢献した。ステージでは「くまモン体操」も披露され、観客を盛り上げた。

東海3県を中心とする中部国際空港利用促進協議会は「世界コスプレサミット(WCS)」に関するブースを設置した。テレビ愛知が毎夏、名古屋で開催する同サミットは、国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の一環イベントとしても認定されている。同ブースでは、歴代優勝者のコスプレイヤー達が東海とWCSの広報に努め、多数の来場者を惹き付けた。

ジャパン・エキスポ主催者の速報によれば、今回同展へは23万人が来場した。同展の地方版が2009年から南部マルセイユ、2011年から中部オルレアンでも開催されており、ベルギーでも2011年から開催されている。8月23~25日には、米国カリフォルニアのサンタクララで第1回目の開催が予定されている。

(パリ事務所)

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