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市場・トレンド情報

主要放送局でアニメーションの放映時間が増加

2013年7月
分野:コミックス・アニメ

国立映画・動画センター(CNC)は、アヌシー国際アニメーション映画祭の開催に合わせ、映画祭初日にあたる2013年6月10日に、報告書「2012年のアニメーション市場」を発表した。フランスにおいてテレビ番組用アニメーションの製作が停滞し、劇場用アニメーション映画の入場者数および入場料の売上高がともに落ち込む中で、主要放送局でのアニメーション放映時間は増加した。

テレビ番組用アニメの製作は停滞

CNCの報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます によると、2012年にフランスで製作されたテレビ番組用アニメーションの時間数は298時間(図1参照)と前年比16.0%減となり、過去5年間(2008~2012年)の平均時間である316時間を下回った。製作費見積の合計も、前年比16.3%減の1億8,180万ユーロへと落ち込んだ。CNCはこれを、アニメーション分野が製作サイクルにおける停滞期に入ったためと分析した。

図1:フランスで製作されたテレビ番組用アニメーションの時間数と製作費

(出所:国立映画・動画センター(CNC)「2012年のアニメーション市場」(2013年6月))

外資は減少するも、外国への事前販売は好調

2012年、フランスで製作されたテレビ番組用アニメーションへの外国資本による出資額は4,200万ユーロであった(前年から1,890万ユーロ減)(表1参照)。出資額全体に外国資本が占める割合も、2011年の28.0%から2012年には23.1%へと縮小したが、それでもこの比率は他の映像分野と比べて高いとして、CNCはアニメーション分野における外資への開放性の高さを示唆した。

外国からの出資の内訳をみると、外国の共同製作者による出資額が2012年には2,320万ユーロ(前年比46.6%減)へと約半減した一方で、外国への事前販売が1,880万ユーロ(前年比8%増)へと伸びた。

表1:フランスで製作されたテレビ番組用アニメーションへの出資額(単位:100万ユーロ)
2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
フランスによる出資 108.7 149.9 138.4 156.4 139.8
フランスの製作者 24.9 31.6 30.9 39.8 37.7
フランス国内への事前販売 6.4 12.2 9.5 6.1 5.5
放映事業者 40.1 56.0 50.7 57.9 49.7
CNC(全ての支援を含む) 30.5 42.8 38.7 42.1 36.8
その他 6.8 7.3 8.6 10.5 10.1
外国による出資 42.9 51.4 42.5 60.9 42.0
外国の共同製作者 25.7 31.1 31.3 43.4 23.2
外国への事前販売 17.2 20.2 11.3 17.4 18.8
出資額合計 151.6 201.3 180.9 217.3 181.8

(出所:図1と同じ)

劇場用の初封切アニメ映画は不調

2012年には12のデジタル形式の映画、14の3D映画を含む31本の初封切のアニメーション映画が劇場で上映された(2011年から3本減)。3D映画の製作国の内訳は、米国が9本、フランスが4本、英国が1本であり、2008年以降計52本の3D映画がフランスで上映されたことになる。

全31本のうち12本の入場者数が10万人を下回り、2012年における初封切のアニメーション映画の入場者数は2,639万人(映画全体の14.6%)、前年比18.6%減となった(図2参照)。これは初封切映画全体の入場者数の減少率9.7%を上回る落ち込みとなった。他方、フランス製作のアニメーション映画については、9本で入場者数は457万人であり前年比0.6%減となったが、アニメーション映画全体の入場者数にフランス映画がそれが占める割合では前年比3.1%増(14.2%から17.3%へ)となっており、2006年に記録された792万人という最多入場者数には及ばないものの、一定の高水準を依然維持しているとCNCは解説した。

入場者数の減少に伴い、入場料売上高も2011年の2億1,200万ユーロから、2012年は1億6,990万ユーロへと18.6%減少した。入場者1人あたりの売上高も、2011年に6.54ユーロであったのが、2012年には6.44ユーロに減少した。米国映画の入場者1人あたりの売上高は6.66ユーロで、3D映画の場合の6.60ユーロ、フランス映画の場合の5.73ユーロを上回った。2012年の入場料売上高の14.4%を長編映画が占めた。

図2:初封切アニメーション映画の入場者数と入場料売上

(出所:図1と同じ)

主要放送局でのアニメーション放映時間は増加

2012年には、「歴史的な国内放送局」と呼ばれるフランスの主要放送局6局において、190時間の映画を含む3,985時間(前年比3.5%、136時間増)のアニメーションが放映された。6局とは、アニメーションの放映時間が多い順番に、フランス3(1,101時間)、フランス5(1,086時間)、テーエフ1(949時間)、エム6(471時間)、カナルプリュス(370時間)、フランス2(7時間)であり、日本アニメを含むアニメーションを最も多く放映している(2011年に全体の44.5%)ギュリは含まれない。横ばいであったテーエフ1とエム6を除く4局で、特に放映時間を延ばした。

6局で放映されたアニメーションの時間数を国籍別にみると、フランスが1,628時間(前年比59時間増)、米国が1,246時間(同67時間増)、フランスを除く欧州が540時間(同111時間減)、その他が572時間(同122時間増)であった。

(パリ事務所)

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