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市場・トレンド情報

フランスにおけるビデオゲーム市場動向(2011年)

2012年3月
分野:ゲーム

コンソールゲーム市場

世界のビデオゲーム市場の中でも重要な位置を占める欧州ゲーム市場。その中でもフランス市場は、英国に次ぎ第2位の規模を有し、2011年の売上高は23億8000万ユーロであった。これは、イタリア、ポルトガル、スペインのゲーム市場を合わせた規模に相当する。

2005年から2008年にかけて倍増し、32億1900万ユーロでピークにあったフランスのビデオゲーム市場は、ここ4年間、連続して縮小している(図1)。

これらの縮小の原因として、ここ2・3年の傾向として見られることだが、まずハード面では各コンソールが市場にでて既に約5年が経過し、年間販売数が減少していること、ソフト面では競争の激化により販売価格が低下していることなどがあげられる。

図1:フランスにおけるビデオゲーム市場売上高の推移(単位:百万ユーロ)

(出所:GfK)

(1)ハードウェア
年間販売数が減少しているハードウェア市場だが、2011年の売上は金額にして前年比10%減、数量では6%減の減少に留まっている。これは、据え置型コンソールがそれぞれ価格再設定(低下)により売上高を14%減少させた一方で、3DSの登場やPSPの販売価格の低下により携帯型コンソールでの売上が横ばい(売上量では2%減)に留まっていることによる。また、2010年末に販売が開始されたKinectやPlayStation Moveなど新しいインターフェースゲームの登場によるものも一因であると考えられる。実際、コンソール用アクセサリーの売上数は前年比3%の成長を見せており、売上高も2億8400万ユーロとこれまでで最高である。
2011年に発売された3DSに加え、2012年にはPS Vita(2月に発売開始)やWii U(年末販売開始予定)といった新しいコンソールの販売も予定されており、2012年は市場拡大の年になると期待されている。

(2)ソフトウェア
ソフトウェア市場の売上はビデオゲーム市場売上全体の59%、金額にして14億1800万ユーロを占めている。その84%はコンソール用ソフトウェアによるものである。
コンソール用ソフトウェア市場も2008年以降減少傾向にあり、2011年の売上高は前年比5%減の11億8900万ユーロ。携帯型コンソール用ソフトウェアは、2011年末の3DSの登場により最後の伸びを見せたものの、売上高は前年比5%減。2010年は増加傾向にあった据え置型コンソール用ソフトウェアは最終的に減少しているが、PS3やX Box360などハイビジョンコンソールにおけるソフトウェアは成長しており(図2)、売上量前年比2%減、売上高で4%減に留まっている。尚、タイトル別売上は以下の通り。

図2:プラットフォーム別にみるソフトウェア売上高(2011年)及び前年比(単位:百万ユーロ)

(出所:GfK)

表1:コンソール用ソフトウェア年間売上高TOP10(2011年)
(限定版、コンソールパック商品も含む。)
ソフト名 コンソール パブリッシャー 販売元
1 CALL OF DUTY : MODERN WARFARE 3 PS3 ACTIVISION ACTIVISION BLIZ
2 FIFA 12 PS3 ELECTR. ARTS ELECTRONIC ARTS
3 CALL OF DUTY : MODERN WARFARE 3 XBOX 360 ACTIVISION ACTIVISION BLIZ
4 JUST DANCE 3 WII UBI SOFT UBI SOFT
5 MARIO KART WII NINTENDO NINTENDO
6 BATTLEFIELD 3 PS3 ELECTR. ARTS ELECTRONIC ARTS
7 WII SPORT REORT WII NINTENDO NINTENDO
8 UNCHARTED 3 PS3 SONY SONY
9 CALL OF DUTY: BLACK OPS PS3 ACTIVISION ACTIVISION BLIZ
10 JUST DANCE 2 WII UBI SOFT UBI SOFT

(出所:GfK)

PC用ソフトウェアは2004年をピークに年々縮小しており、2008年以降は前年比2桁台の減少を続けている。ちなみに2011年は売上高が前年比13%減。
タイトル別で見ると、これまでの人気タイトル「SIMS」や「スタークラフト」、「エルダー」などが根強い人気を見せている一方、2011年は新タイトル「Farming Simulator」(売上高では14位だが、売上量では第1位)や「Star Wars : The Old Republic」も好成績を残している。
また、売上TOP10を見ると「CALL OF DUTY」や「BATTLEFIELD」といったFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)の人気が高いこともうかがえる。

表2:コンソール用ソフトウェア年間売上高TOP10(2011年)
ソフト名
1 LES SIMS 3
2 CALL OF DUTY : MODERN WARFARE 3
3 BATTLEFIELD 3
4 THE ELDER SCROLLS V : SKYRIM
5 LES SIMS 3 : ANIMAUX & CIE
6 STAR WARS : THE OLD REPUBLIC
7 STARCRAFT 2 : WINGS OF LIBERTY
8 CALL OF DUTY : BLACK OPS
9 LES SIMS 3 : GENERATIONS
10 LES SIMS 3 : ACCES VIP

(出所:GfK)

オンラインゲーム市場

(1)MMO(A massively multiplayer online game)
ブロードバンドインターネットの普及によりオンラインゲーム市場は拡大傾向にあり、2010年には2005年の4倍にまで成長している。Newzooの調査によれば、2010年にフランスMMOゲーム市場で消費された金額は2億4400万ユーロに上り、前年比52%増加している。2011年は2億5000万ユーロで僅か4%であるが、順調に成長を続けている(図3)。

図3:フランスMMOゲーム市場消費金額の推移(単位:百万€)

(出所:Newzoo)

2010年、13歳以上のMMO人口は850万人に上り、その約90%がフリープレイゲームを楽しんでいる。尚、フリープレイゲームしかしないというゲーマーは83%。また、62%がブラウザ及びクライアントの両方でプレイしている。(図4)
更に、850万人に上るMMO人口のうち67%が男性であり、この割合は料金を支払うゲーマーでは80%と高くなる。MMO人口の半数以上(58%)が25歳以上。

図4:フランスMMOゲーム市場、プラットフォーム別ゲーマーの割合

(出所:Newzoo, French MMO Games Market Report 2010)

ちなみに、MMOゲーム市場の収入シェア率は以下の通り。

図5:フランスMMOゲーム市場における収入内訳(2009年)

出所:Newzoo, French MMO Games Market Report 2010

カジュアルゲーム市場

縮小傾向にあるビデオゲーム市場だが、フランスでの10歳以上のゲーム人口は63%に上るといわれ、その数は益々増加している。これは、スマートフォンやタブレット型コンピューター市場の発展によるカジュアルゲームの成長、また、Facebookなどソーシャルネットワーキングの拡大によるソーシャルゲームの増加によるところが大きい。

(1)モバイル
フランスでは5人に4人が携帯電話を使用しており、SNJV(フランスビデオゲーム組合)が実施した調査によれば、1280万人が携帯電話でゲームをしているという。携帯電話市場のうち、スマートフォンの占める割合は年々増加しており(図6・図7)、携帯電話でのビデオゲーム市場拡大の一因となっている。
ちなみに、スマートフォン使用者3人に2人が頻繁に携帯電話を通じてインターネットに接続しており、そこで使用されるアプリケーションの約半数はビデオゲームである。
携帯電話用ソフトウェア市場も同様、順調に成長を続けており、売上量では40%、売上高では19%の成長となっている。2011年の携帯電話用ソフトウェアの売上高は1億400万ユーロで、2012年にはPC用ソフトウェアの売上を追い抜く勢いである。
また、タブレット型コンピューターもスマートフォン同様、ビデオゲームが用途の第一目的となっており、カジュアルゲーム成長に一役買っている。

図6:フランス携帯電話人口におけるスマートフォン所有者の推移(単位:百万)

(出所:GfK)

図7:フランス携帯電話売上の内訳売上量(単位:百万)

(出所:GfK)

図8:フランスにおけるタブレット型コンピューター売上の推移

(出所:GfK)

ソーシャルゲーム市場

Médiamétrieが2011年第4半期に実施したインターネット使用状況調査によれば、フランスでインターネットを利用している65%がソーシャルネットワーキングサイトに登録している。18歳から24歳ではその割合は高くなり、ほぼ全員が少なくとも一つのサイトには登録していると答えている。また、11歳から17歳のインターネット利用者の半数が、ソーシャルゲームをしているとしている。

また、ビデオゲーム専門調査企業Newzooの「French National Gamers Surveys」(2009年及び2010年)によれば、フランスにおけるソーシャルネットワーキングユーザーは2640万人に上り、そのうちの88%がゲームを、52%がソーシャルゲームをしていると答えている。

どのプラットフォームでゲームをしているかという質問に対し、ソーシャルゲームをしていると答えたゲーマーは、ゲーマー全体の34%を占めている(図9)。

図9:プラットフォーム別に見るゲーマー数

(出所:Newzoo, French National Gamers Surveys 2010)

ソーシャルゲーマーの内訳を見ると、全体として男性54%、女性46%と性別に大きな差はないが、男性が13歳から19歳、20歳から34歳、35歳から49歳とそれぞれ19%、16%、12%と幅広くプレイしているのに対し、女性は20歳から34歳に集中していることが分かる(図10)。

図10:年齢、性別に見るソーシャルゲーマーの割合

(出所:Newzoo, Social Gaming 2009)

この成長しつつある新しい市場に目をつけ、フランスでも数多くのパブリッシャーやディベロッパー企業が、ソーシャルゲームを開発している。

フランスにあるビデオゲーム開発企業のうち、38%の企業がウェブ用ゲーム(Facebookを除く)を開発しており、Facebook用ゲームの開発企業は35%に上る。ちなみに、フランスは米国に次ぎ2番目にFacebook用ゲームを開発するディベロッパー企業が多い国となっている。

(パリ事務所)

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