チリの貿易投資年報

要旨・ポイント

  • 2023年のGDP成長率は0.2%と停滞。
  • 消費者物価上昇率や政策金利はピークアウト。
  • 銅は生産量、輸出額ともに減少したが、副産物である金や銀の輸出は増加。
  • 景気悪化に伴う内需の減少の影響により、輸入は18.2%減。
  • M&A案件は2014年以降最低となる53件にとどまる。

公開日:2024年7月26日

マクロ経済 
GDP成長率は0.2%、経済は停滞

2023年のチリの実質GDP成長率は0.2%で、前年の成長率(2.1%)よりも鈍化した。四半期ごとでは第2四半期がマイナス0.4%で残りはプラス成長となったものの、いずれも1%未満の低い成長率だった。

特に内需が低調で、新型コロナ禍からの回復が落ち着き、かつ、高い物価上昇率に見舞われた2022年後半から前年同期比マイナスが続いている。民間最終消費支出も全四半期でマイナスを記録し、衣類や食品などの非耐久消費財や自動車などの耐久消費財への支出が減少した。一方で、新型コロナ禍で停滞していた交通サービスやレストラン、ホテルなどのサービスへの支出は増加傾向にある。政府最終消費支出は教育や医療サービスへの支出拡大に伴い増加した。国内総固定資本形成は下半期において前年同期比マイナスとなり、設備投資では自動車や電気・電子機器の購入が減少した。

年間の消費者物価上昇率は2022年12月に12.8%を記録して以降、2023年は年間を通して下落し、12月時点で前年比3.9%にまで落ち着いた。政策金利も2023年7月から段階的に引き下げられ、1月当初は11.25%だったが、12月時点で8.25%となり、2024年も利下げの動きが継続している。これらの動向が今後の消費や投資の活発化に繋がることが期待されている。実際に、2024年に入ってからは順調に推移しており、チリ中央銀行は4月に2024年の実質GDP成長率の見通しを引き上げ、2~3%と予測している。

表1 チリの需要項目別実質GDP成長率(単位:%)(△はマイナス値)
項目 2021年 2022年 2023年
年間 Q1 Q2 Q3 Q4
実質GDP成長率 11.3 2.1 0.2 0.3 △ 0.4 0.6 0.4
階層レベル2の項目民間最終消費支出 21.0 1.6 △ 5.2 △ 7.9 △ 6.0 △ 4.4 △ 2.5
階層レベル2の項目政府最終消費支出 14.1 6.5 1.7 4.2 1.1 1.8 0.4
階層レベル2の項目国内総固定資本形成 16.0 3.9 △ 1.1 3.8 1.0 △ 2.9 △ 5.7
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸出 △ 1.5 0.8 △ 0.3 2.5 △ 2.2 △ 0.4 △ 1.2
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸入 31.9 1.5 △ 12.0 △ 17.2 △ 12.3 △ 10.3 △ 8.1

〔注〕四半期の伸び率は前年同期比。
〔出所〕チリ中央銀行

貿易 
輸出入ともに減少したが、貿易収支は黒字化

2023年の貿易(通関ベース)は、輸出(FOB)が前年比3.7%減の949億3,700万ドル、輸入(CIF)は18.2%減の855億800万ドルだった。国内経済の停滞の影響で、特に輸入が顕著に減少したことにより、貿易収支は94億2,900万ドルの黒字に転換した。

輸出を品目別にみると、輸出全体の半分以上を占める鉱産物は前年比6.1%減だった。また、鉱産物のうちの81.9%が銅だった。チリ銅委員会(COCHILCO)によると、主要消費国での需要減少に伴い国際銅価格の平均は前年比3.6%減の1ポンドあたり3.85ドルとなり、輸出額の減少に影響を与えた。生産量についても、天候不順や銅の品位や回収率の低下、操業の遅れや中断による一部鉱山での減産の影響もあり、前年比1.3%減の525万1,000トンとなったが、世界シェアでは24%に達した。2024年は551万トンの生産が見込まれているが、この増産量の75%を2023年4月に銅精鉱の生産が開始されたケブラダ・ブランカ銅鉱山のプロジェクトが占める。炭酸リチウムの輸出量は2022年には前年比6.6倍と飛躍したが、先物価格の下落もあり2023年の輸出額は前年比32.9%減となった。主に銅の副産物として産出される金や銀の輸出額はそれぞれ23.0%、30.1%増加した。農林水産物は70億ドルで前年比プラスを記録し、うち88.5%は果物によるものだった。特にサクランボはここ5年で2.1倍の輸出量となり、23億3,700万ドルの輸出額のうち90.5%が中国向けだった。工業品で主要な品目であるサーモンやボトルワイン、木材加工製品などは軒並み減少した。

輸入を品目別にみると、主要な品目の多くが2桁減を記録した。消費財の減少が特に顕著で、民間消費が落ち込んだことにより、自動車や携帯電話、コンピュータなどの耐久消費財、衣類や履物などの非耐久消費財の両カテゴリで前年比26.9%減となった。自動車の輸入額も大幅に減少したが、販売も31万3,865台と前年比26.5%減少した。

輸出入を主要国別にみると、チリにとって最大の貿易相手国は中国で、輸出で39.4%、輸入で23.2%を占める。全体の傾向同様、ほとんどの国で輸出入とも前年比マイナスとなっているが、対ドイツ貿易は輸出入ともに前年比で増加しており、輸出は銅や炭酸リチウム、ヘーゼルナッツ、輸入は風力発電用の発電機が増加した。

チリの2023年の通商協定による往復貿易カバー率は96.0%に達した。2月には環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)が発効した。CPTPP発効により新たに関税撤廃や引き下げの恩恵を受けることとなった品目があるが、外務省国際経済関係次官官房(SUBREI)によると、日本向けのトマトソース(前年比3.7倍)や冷凍の豚肉(2.6倍)ベトナム向けボトルワイン(45%増)など輸出が急拡大したものもあった。

表2-1 チリの主要品目別輸出(FOB)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
鉱産物 56,489 53,031 55.9 △ 6.1
階層レベル2の項目 44,662 43,433 45.7 △ 2.8
階層レベル2の項目炭酸リチウム 8,093 5,430 5.7 △ 32.9
階層レベル2の項目 1,550 1,653 1.7 6.6
階層レベル2の項目 876 1,077 1.1 23.0
農林水産物 6,643 7,000 7.4 5.4
階層レベル2の項目果物 5,828 6,197 6.5 6.3
工業品 35,417 34,907 36.8 △ 1.4
階層レベル2の項目食品 12,839 12,793 13.5 △ 0.4
階層レベル2の項目飲料、たばこ 2,123 1,737 1.8 △ 18.2
階層レベル2の項目林産品、木製家具 3,146 2,248 2.4 △ 28.5
階層レベル2の項目セルロース、紙、ほか 3,580 3,280 3.5 △ 8.4
階層レベル2の項目化学品 9,049 10,212 10.8 12.9
階層レベル2の項目金属製品、機械、設備 2,216 2,131 2.2 △ 3.8
合計(その他含む) 98,548 94,937 100.0 △ 3.7

〔注〕中銀の統計では「農林水産物」に含まれる水産物は採取漁業によるもののみで、畜産物は工業製品に分類分けされている。
〔出所〕チリ中央銀行の資料を基にジェトロ作成

表2-2 チリの主要品目別輸入(CIF)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
中間財 56,268 46,206 54.0 △ 17.9
階層レベル2の項目エネルギー製品 20,291 16,123 18.9 △ 20.5
階層レベル3の項目石油 5,117 5,220 6.1 2.0
階層レベル3の項目ディーゼル 7,333 5,125 6.0 △ 30.1
階層レベル3の項目石炭 2,274 1,208 1.4 △ 46.9
階層レベル2の項目化学製品 6,063 4,623 5.4 △ 23.7
階層レベル2の項目金属製品 4,433 3,420 4.0 △ 22.8
消費財 28,505 22,025 25.8 △ 22.7
階層レベル2の項目自動車 3,936 2,509 2.9 △ 36.3
階層レベル2の項目携帯電話 1,775 1,669 2.0 △ 6.0
階層レベル2の項目衣類 3,869 2,886 3.4 △ 25.4
階層レベル2の項目肉類 1,698 1,579 1.8 △ 7.0
階層レベル2の項目医薬品 1,249 1,364 1.6 9.2
資本財 19,757 17,277 20.2 △ 12.6
階層レベル2の項目トラック、牽引車 3,169 2,378 2.8 △ 25.0
合計(その他含む) 104,530 85,508 100.0 △ 18.2

〔注〕中銀の統計では「農林水産物」に含まれる水産物は採取漁業によるもののみで、畜産物は工業製品に分類分けされている。
〔出所〕チリ中央銀行の資料を基にジェトロ作成

表3 チリの主要国・地域別輸出入 [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2022年 2023年 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
アジア 58,269 55,485 58.4 △ 4.8 36,866 28,740 33.6 △ 22.0
階層レベル2の項目中国 39,176 37,449 39.4 △ 4.4 26,408 19,830 23.2 △ 24.9
階層レベル2の項目日本 7,552 6,803 7.2 △ 9.9 2,681 2,461 2.9 △ 8.2
階層レベル2の項目韓国 6,170 6,020 6.3 △ 2.4 1,891 1,488 1.7 △ 21.3
階層レベル2の項目インド 1,246 1,506 1.6 20.8 1,462 1,341 1.6 △ 8.3
欧州 10,076 9,495 10.0 △ 5.8 13,652 12,418 14.5 △ 9.0
階層レベル2の項目オランダ 1,913 1,617 1.7 △ 15.5 583 540 0.6 △ 7.3
階層レベル2の項目スペイン 1,412 1,197 1.3 △ 15.2 2,030 1,843 2.2 △ 9.2
階層レベル2の項目フランス 1,027 984 1.0 △ 4.2 1,346 1,173 1.4 △ 12.8
階層レベル2の項目ドイツ 935 1,017 1.1 8.7 2,778 2,811 3.3 1.2
米州 28,844 28,801 30.3 △ 0.1 49,517 41,118 48.1 △ 17.0
階層レベル2の項目米国 13,542 14,307 15.1 5.7 21,859 17,162 20.1 △ 21.5
階層レベル2の項目ブラジル 4,539 4,279 4.5 △ 5.7 10,344 8,771 10.3 △ 15.2
階層レベル2の項目アルゼンチン 910 882 0.9 △ 3.1 6,005 5,729 6.7 △ 4.6
階層レベル2の項目メキシコ 1,773 1,751 1.8 △ 1.3 2,313 1,684 2.0 △ 27.2
階層レベル2の項目ペルー 1,822 1,565 1.6 △ 14.1 1,969 1,825 2.1 △ 7.3
合計(その他含む) 98,548 94,937 100.0 △ 3.7 104,530 85,508 100.0 △ 18.2

〔出所〕チリ中央銀行の資料を基にジェトロ作成

表4 チリのFTA発効・署名・交渉状況(単位:%)
FTA 発効日 チリの貿易に占める構成比(2023年)
往復 輸出 輸入
発効済み 中国、サービス貿易協定(2010年8月発効)、投資補充協定(2014年2月発効)、深化協定(2019年3月発効) 2006年10月 1日 31.0 38.2 22.4
米国 2004年 1月 1日 17.9 15.9 20.2
メルコスール〔経済補完協定(ACE35号)〕 1996年10月1日 12.3 5.9 20.0
CPTPP 2023年2月21日 12.1 13.3 10.7
EU〔注1〕 2003年 2月 1日 10.9 8.7 13.5
ブラジル 2022年1月25日 7.5 4.5 11.0
太平洋同盟〔注2〕 2016年 5月 1日 5.3 4.8 5.8
日本(経済連携協定) 2007年 9月 3日 5.0 6.9 2.8
韓国 2004年 4月 1日 4.1 6.2 1.6
アルゼンチン〔経済補完協定(ACE35号)〕 2019年5月1日 3.8 1.0 7.1
ペルー 2009年3月1日 2.1 2.0 2.2
メキシコ 1999年8月1日 2.0 1.8 2.2
インド(特恵貿易協定)、拡大協定(2017年5月発効) 2007年8月17日 1.5 1.4 1.6
カナダ、改定協定(2013年9月発効)、深化協定(2019年2月発効) 1997年 7月 5日 1.3 1.5 1.0
コロンビア 2009年5月8日 1.2 1.0 1.5
エクアドル〔経済補完協定(ACE75号)〕 2022年5月16日 1.0 0.7 1.4
EFTA〔注3〕 2004年12月1日 0.8 1.0 0.6
ベトナム 2014年 1月 1日 0.8 0.3 1.4
パラグアイ 2024年2月14日 0.8 0.2 1.6
タイ 2015年11月5日 0.7 0.7 0.7
英国 2021年1月1日 0.6 0.6 0.6
ボリビア〔経済補完協定(ACE22号)〕 1993年 4月 6日 0.5 0.8 0.2
中米諸国〔注4〕 〔注4〕 0.5 0.7 0.3
オーストラリア 2009年 3月 6日 0.5 0.2 0.7
トルコ 2011年 3月 1日 0.3 0.2 0.5
ウルグアイ 2018年12月13日 0.3 0.2 0.4
マレーシア 2012年4月18日 0.3 0.3 0.2
インドネシア(包括的経済連携協定) 2019年8月10日 0.3 0.2 0.4
P4(経済連携協定)〔注5〕 2006年11月8日 0.2 0.2 0.3
パナマ 2008年 3月 7日 0.2 0.3 0.0
香港、サービス貿易分野改定版(2023年4月発効) 2014年10月9日 0.1 0.1 0.1
ベネズエラ〔経済補完協定(ACE23号)〕 1993年 7月 1日 0.1 0.1 0.0
キューバ〔経済補完協定(ACE42号)〕、追加議定書 2008年6月27日 0.0 0.0 0.0
シンガポール・ニュージーランド・韓国、デジタル経済パートナーシップ協定(DEPA) 2021年11月23日
合計 96.0 95.7 96.4
署名済み シンガポール・太平洋同盟
EU(協定の現代化協定)
交渉中 EFTA(自由貿易協定の近代化協定)〔注6〕
トリニダード・トバゴ(特恵貿易協定)
インド(特恵貿易協定の拡大協定)
インドネシア(包括的経済連携協定内のサービス貿易協定)
アラブ首長国連邦(包括的経済連携協定)
韓国(自由貿易協定の近代化協定)

〔注〕構成比については、輸出はFOB価格、輸入CIF価格を使用。
(1):EUはデータの無いキプロスとスロバキアを除く25カ国のデータで算出
(2):太平洋同盟-メキシコ、コロンビア、ペルー
(3):EFTA-アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス
(4):中米諸国-コスタリカ(2002年2月14日発効)、エルサルバドル(2002年6月1日発効)、ホンジュラス(2008年7月19日発効)、グアテマラ(2010年3月23日発効)、ニカラグア(2012年10月19日発効)
(5):P4-ニュージーランド、シンガポール、ブルネイ
(6):2024年1月に交渉終了、今後署名予定
〔出所〕チリ国際経済関係次官官房(SUBREI)、チリ税関データなどを基にジェトロ作成

対内・対外直接投資 
M&A件数は約10年ぶりの低水準を記録

M&Aの調査を行っているランドマーク(Landmark)によると、M&A件数は2016年から2021年まで100件前後で推移していたが、2023年は52件と2014年以降最低の件数となった。分野別では、2022年まで7年連続で最多で、10件以上の案件があったエネルギー分野が2023年は6件にとどまった。大型のM&A案件としては、英国の独立系自動車販売大手インチケープ(Inchcape)による、チリの自動車販売大手でスズキ、マツダ、ルノー、長城汽車、長安汽車などの代理店を務めるデルコ(Derco)の買収が注目された。

表5 チリの主な対内直接投資案件(2023年)(単位:100万ドル)
業種 企業名 国籍 時期 投資額 概要
自動車 インチケープ 英国 2023年1月 1560 チリ自動車販売大手デルコを買収。
物流 ハパックロイド ドイツ 2023年8月 995 SM SAAMのターミナル事業および関連する物流サービス事業を買収。
鉱業 ルンディン・マイニング・コーポレーション カナダ 2023年7月 950 カセロネス銅鉱山の運営を行うJX金属の完全子会社SCM ・ミネラ・カッパー・チリの株式の51%を取得。
農林水産・食品 グルーポ・グロリア ペルー 2023年3月 641 チリで乳製品を展開するソプローレを、ニュージーランド企業フォンテラから買収。
電力 ソネディックス スペイン 2023年10月 556 チリ電力大手エネル・チリが保有していた会社で、太陽光発電所(発電容量約416MW)を所有する会社を買収。
日用品 グルーポ・アクソ メキシコ 2023年3月 非公開 チリやペルー等でザ・ノース・フェイスやギャップ等の衣類ブランドを取り扱うコマックスを買収。
サービス CTMエベンティム/ソニーミュージック ドイツ/日本 2023年11月 非公開 チケット販売サービス大手のプントチケット(チリ)を、テレチケット(ペルー)と併せて買収。

〔出所〕 各社発表および報道などから作成

対日関係 
日本は国別で4位の貿易相手国、安定した関係性が継続

チリ中央銀行によると、チリ全体の貿易の傾向と同様に対日貿易についても輸出入とも前年より減少したが、国別で4番目の貿易相手先であることは変わらなかった。

輸出先としては10年以上継続して中国、米国に次ぐ3位である。主な対日輸出品目についても長年大きく変わっておらず、2023年も輸出全体の半数以上が銅鉱であった。銅に関しても同じく日本は3番目の輸出先であり、銅輸出全体の8.5%を占める。モリブデンは、2023年初頭にチリとペルーによる供給減や中国の需要増に伴う国際価格の高騰もあり、輸出額が増加した。サーモン(サケ・マス)は輸出全体の11.9%が日本向けであった。輸入については、日本は国別で6位であり、主な対日輸入品目としては燃料や乗用車、自動車関連製品である。

表6-1 チリの対日主要品目別輸出(FOB) [通関ベース](単位:1000ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
銅鉱(精鋼を含む) 4,107,270 3,628,741 53.3 △ 11.7
モリブデン精鉱(焼いたもの) 527,617 659,825 9.7 25.1
太平洋サケ(冷凍、頭・はらわた抜き) 630,836 476,386 7.0 △ 24.5
リチウムの炭酸塩(粒子が37ミクロン以下のもの) 439,203 287,715 4.2 △ 34.5
トラウト(冷凍、フィレ) 172,470 166,719 2.5 △ 3.3
太平洋サケ(冷凍、フィレ) 207,788 163,336 2.4 △ 21.4
豚肉(冷凍、骨なし) 67,210 88,826 1.3 32.2
ウニ(冷凍) 107,396 82,264 1.2 △ 23.4
木材チップ(ユーカリ・ニテンス) 55,746 67,484 1.0 21.1
銅陽極(銅含有量が99%以上、厚さ35mm以上) n.a. 51,122 0.8
合計(その他含む) 7,551,582 6,803,035 100.0 △ 9.9

〔出所〕チリ中央銀行の資料を基にジェトロ作成

表6-2 チリの対日主要品目別輸入(CIF) [通関ベース](単位:1000ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
軽油、ディーゼル油 738,763 566,839 23.0 △ 23.3
乗用車(1500cc超3000cc以下) 382,950 385,885 15.7 0.8
タイヤ(建設、産業車両用) 154,980 150,719 6.1 △ 2.7
パラモーター用燃料 57,475 95,170 3.9 65.6
乗用車(1000cc超1500cc以下) 74,267 91,467 3.7 23.2
鉄・非合金鋼のフラットロール製品(厚さ3mm未満) 60,196 88,042 3.6 46.3
硫酸及び発煙硫酸 100,855 48,777 2.0 △ 51.6
魚の油脂及びその分別物(肝油を除く) 31,117 39,754 1.6 27.8
その他車両(1000cc以下) 40,790 39,284 1.6 △ 3.7
シャシー(トラック用、有効積載量2トン超) 110,388 36,634 1.5 △ 66.8
合計(その他含む) 2,681,178 2,461,369 100.0 △ 8.2

〔出所〕チリ中央銀行の資料を基にジェトロ作成

基礎的経済指標

(△はマイナス値)
項目 単位 2021年 2022年 2023年
実質GDP成長率 (%) 11.3 2.1 0.2
1人当たりGDP (米ドル) 16,038 15,239 16,816
消費者物価上昇率 (%) 7.2 12.8 3.9
失業率 (%) 7.2 7.9 8.5
貿易収支 (100万米ドル) 10,305 3,729 15,323
経常収支 (100万米ドル) △ 22,962 △ 26,162 △ 11,899
外貨準備高(グロス) (100万米ドル) 51,238 39,088 46,361
対外債務残高 (100万米ドル) 235,405 229,840 240,968
為替レート (1米ドルにつき、チリ・ペソ、期中平均) 758.96 873.31 840.07

注:
貿易収支:国際収支ベース(財のみ)
出所:
実質GDP成長率、貿易収支、経常収支、対外債務残高:チリ中央銀行
消費者物価上昇率、失業率:チリ国家統計局
1人当たりGDP、外貨準備高(グロス)、為替レート:IMF