ブラジルの貿易投資年報

要旨・ポイント

  • 2023年のGDP成長率は2.9%の伸びを記録。
  • インフレは3年ぶりに目標値を達成。
  • 大豆の豊作と鉄鉱石の中国需要で輸出が増加。
  • 前年のトヨタ、VWなどの自動車分野への巨額投資の反動で対内直接投資額は11%減少。
  • 対日トウモロコシ輸出は前年比8.2%増、自動車部品輸入は4.4%増。

公開日:2024年7月26日

マクロ経済 
GDPは農業、鉱業が支え、インフレは3年ぶりに目標値を達成

2023年の実質GDP成長率は前年比2.9%となった。2022年の実質GDP成長率は3.0%で、ほぼ同水準の成長を維持した。産業別に見ると、農畜産業は前年比15.1%増で、ブラジル地理統計院(IBGE)が現在公開している1996年以降の統計でみると過去最高の成長率だった。この高成長の背景には、上半期に豊作だった大豆およびトウモロコシの影響が大きい。また、鉱業も前年比8.7%増と大幅に増加し、石油、天然ガス、鉄鉱石の生産拡大が要因である。さらに、公共投資の増加、輸出の拡大、および労働市場の改善も成長を後押しした。

需要項目別にみると、GDPの約6割を占める民間最終消費支出が前年比3.1%増加した。増加要因としては、雇用改善、賃金上昇、インフレ率の低下、連邦政府による低所得者向け現金給付が挙げられる。

2023年の失業率は7.8%で、2014年以降の最低値となった。雇用の増加や賃金の上昇が雇用市場を改善し、失業率の低下に寄与した。これは、新型コロナ禍からの回復傾向を示す結果である。また、一人当たり平均実質月収は新型コロナ禍の影響により2021年、2022年と2年連続で低下した後、2023年には前年比7.2%増加した。

2023年の消費者物価上昇率(IPCA)は4.6%で、中央銀行及び連邦政府の設定した2023年インフレ目標値3.25%(許容幅1.75~4.75%)を3年ぶりに達成した。食品価格の低下、特に豊作だった穀物の価格低下がインフレ抑制に大きく寄与した。インフレの鈍化傾向を理由に、中央銀行は8月に政策金利を13.75%から13.25%に引き下げた。その後、3会合連続で0.5ポイントの利下げを続け、12月時点で11.75%となった。政策金利の引き下げにより、投資や消費を促進し、経済成長に寄与することへの期待が高まった。

ブラジル全国商業観光連盟(CNC)によると、金利の引き下げに伴い、2019年以降増加傾向にあった負債を抱える世帯の割合(77.8%、前年比0.2ポイント減)も落ち着いた。特に最低賃金の3倍以上~5倍未満の所得を持つ世帯で負債を抱える世帯が減少した。一方で、負債の返済が遅れている世帯の割合(29.5%、前年比0.6ポイント増)と負債の返済ができない世帯の割合(12.1%、前年比1.4ポイント増)が増加した。ただし、中央銀行が金利引き下げを実施し始めた下半期のデータを見ると、両方の割合に減少傾向が表れ始めている。

表1 ブラジルの需要項目別実質GDP成長率(単位:%)(△はマイナス値)
項目 2021年 2022年 2023年
年間 Q1 Q2 Q3 Q4
実質GDP成長率 4.8 3.0 2.9 4.2 3.5 2.0 2.1
階層レベル2の項目民間最終消費支出 3.0 4.1 3.1 3.9 3.1 3.3 2.3
階層レベル2の項目政府最終消費支出 4.2 2.1 1.7 0.6 2.3 0.8 3.0
階層レベル2の項目国内総固定資本形成 12.9 1.1 △3.0 1.4 △1.8 △6.8 △4.4
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸出 4.4 5.7 9.1 7.1 11.9 10.0 7.3
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸入 13.8 1.0 △1.2 1.8 1.2 △6.1 △0.9

〔注〕四半期の伸び率は前年同期比。
〔出所〕ブラジル地理統計院(IBGE)から作成。

貿易 
コモディティの輸出量増加により過去最高の貿易黒字を記録

開発商工サービス省(MDIC)の統計によれば、2023年の輸出額(通関ベース)は3,396億9,600万ドル(前年比1.7%増)、輸入額は2,407億9,300万ドル(前年比11.7%減)となり、貿易収支は989億300万ドルの黒字となった。現行の方法で統計を取り始めた1989年以降、過去最高の黒字幅となった。

世界のコモディティ価格は2023年に低下したものの、ブラジルのコモディティ輸出量が大きく増加したため、輸出額の水準が維持された。品目別にみると、輸出額全体の15.7%を占める「大豆」が前年比14.4%増加、「鉄鉱石およびその精鉱」(構成比9.0%)も5.8%増加した。「石油および歴青油」(構成比12.5%)は0.1%と横ばいで推移した。大豆については、豊作だったこと、アルゼンチンで干ばつなどを起因とした大豆不足の影響でブラジル産大豆への需要が高まったことが押し上げ要因となった。鉄鉱石に関しては、中国におけるインフラへの投資拡大がブラジルの鉄鉱石輸出を増加させる効果があったと考えられる。

主要国・地域別の輸出額でみると、1位の中国(構成比30.7%)が16.7%増、3位のアルゼンチン(構成比4.9%)が8.9%増加した。2位の米国(構成比10.9%)は1.4%減少したが、輸出量をみると8.2%増加した。

輸入額を品目別にみると、消費財(17.4%増)、資本財(5.3%増)が前年に比べて増加し、燃料および潤滑油(26.7%減)、中間財(15.3%減)が減少した。輸入額の約6割を占める中間財の減少は特に顕著で、中間財を多く輸入する国内製造業の落ち込みが要因の一つとなったと考えられる。主要国・地域別の輸入額は、全体の22.1%を占める1位の中国が12.5%減少した。2位の米国(26.0%減)及び4位のアルゼンチン(8.4%減)も減少した。一方、3位のドイツ(2.7%増)及び5位のロシア(27.5%増)は増加した。

表2-1 ブラジルの主要品目別輸出(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
農畜産業 74,787 81,485 24.0 9.0
階層レベル2の項目大豆 46,559 53,245 15.7 14.4
階層レベル2の項目挽いていないトウモロコシ( スイートコーン除く) 12,184 13,613 4.0 11.7
階層レベル2の項目焙煎していないコーヒー 8,514 7,315 2.2 △ 14.1
階層レベル2の項目綿花・原綿 3,676 3,074 0.9 △ 16.4
鉱業 76,199 78,973 23.2 3.6
階層レベル2の項目石油及び歴青油 42,554 42,611 12.5 0.1
階層レベル2の項目鉄鉱石及びその精鉱 28,924 30,593 9.0 5.8
製造業 181,401 177,076 52.1 △ 2.4
階層レベル2の項目砂糖・糖蜜 11,038 15,776 4.6 42.9
階層レベル2の項目大豆粕やその他飼料 10,958 12,165 3.6 11.0
階層レベル2の項目石油及び歴青油 13,032 11,251 3.3 △ 13.7
階層レベル2の項目牛肉(生鮮、冷蔵、冷凍) 11,805 9,495 2.8 △ 19.6
階層レベル2の項目鶏肉及び食用となる鶏肉の内臓(生鮮、冷蔵、冷凍) 8,888 8,971 2.6 0.9
合計(その他含む) 334,136 339,696 100.0 1.7

〔出所〕開発商工サービス省

表2-2 ブラジルの主要品目別輸入(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
資本財 28,080 29,577 12.3 5.3
階層レベル2の項目資本財(輸送機器除く) 22,507 24,059 10.0 6.9
階層レベル2の項目工業用輸送機器 5,573 5,518 2.3 △ 1.0
中間財 172,461 146,071 60.7 △ 15.3
階層レベル2の項目工業用資材(加工品) 107,722 85,359 35.4 △ 20.8
階層レベル2の項目資本財部品および付属品 31,189 27,961 11.6 △ 10.3
階層レベル2の項目輸送機器用部品 23,472 24,351 10.1 3.7
階層レベル2の項目工業用資材(原料) 3,950 3,201 1.3 △ 18.9
階層レベル2の項目飲食料品(加工品) 2,773 2,925 1.2 5.5
階層レベル2の項目飲食料品(原料) 3,356 2,273 0.9 △ 32.3
消費財 27,931 32,793 13.6 17.4
階層レベル2の項目非耐久および半耐久消費財 21,951 24,384 10.1 11.1
階層レベル2の項目耐久消費財 5,981 8,409 3.5 40.6
燃料及び潤滑油 43,988 32,227 13.4 △ 26.7
合計(その他含む) 272,611 240,793 100.0 △ 11.7

〔出所〕開発商工サービス省

表3-1 ブラジルの主要国・地域別輸出(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
中国 89,428 104,325 30.7 16.7
米国 37,438 36,915 10.9 △ 1.4
アルゼンチン 15,345 16,712 4.9 8.9
オランダ 11,928 12,148 3.6 1.8
メキシコ 7,051 8,572 2.5 21.6
チリ 9,094 7,945 2.3 △ 12.6
スペイン 9,748 7,859 2.3 △ 19.4
シンガポール 8,396 7,459 2.2 △ 11.2
日本 6,620 6,620 1.9 0.0
カナダ 5,397 5,772 1.7 7.0
ドイツ 6,269 5,647 1.7 △ 9.9
韓国 6,206 5,641 1.7 △ 9.1
合計(その他含む) 334,136 339,696 100.0 1.7

〔出所〕開発商工サービス省

表3-2 ブラジルの主要国・地域別輸入(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
中国 60,744 53,176 22.1 △ 12.5
米国 51,304 37,959 15.8 △ 26.0
ドイツ 12,808 13,147 5.5 2.7
アルゼンチン 13,100 11,998 5.0 △ 8.4
ロシア 7,853 10,013 4.2 27.5
インド 8,850 6,873 2.9 △ 22.3
イタリア 5,569 5,853 2.4 5.1
メキシコ 5,283 5,541 2.3 4.9
フランス 4,961 5,505 2.3 10.9
日本 5,300 5,129 2.1 △ 3.2
韓国 5,463 4,827 2.0 △ 11.6
チリ 4,621 4,313 1.8 △ 6.7
合計(その他含む) 272,611 240,793 100.0 △ 11.7

〔出所〕開発商工サービス省

通商政策 
シンガポールとのFTAの署名、EUとのFTAの行き詰まり

メルコスール・シンガポール自由貿易協定(FTA)が2023年12月に署名された。ブラジルでは、シンガポールとのFTAをアジア地域とのビジネス拡大に資するものと捉えており、発効すればASEAN諸国と初のFTAとなる。メルコスール側はシンガポールからの輸入品の関税について品目ベースで95.8%を最長15年かけて撤廃する。品目ベースで25.6%は協定発効後に関税が即時撤廃される。一方、シンガポール側はメルコスールからの全輸入品の関税をFTA発効と共に撤廃する。2023年におけるブラジルの対シンガポールの往復貿易額は83億9,694万2,178ドルで、輸出額は74億5,924万6,165ドル(8位)、輸入額は9億3,769万6,013ドル(42位)だった。主な輸出品は石油及び歴青油だった。

2023年下半期は、ブラジルがメルコスール議長国となり、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領がEUとのFTA署名に向けて奔走したが、EU側の環境分野のサイドレターの要件緩和について折り合いがつかず、結局、署名には至らなかった。フランスは特に反対の意思を表示しており、エマニュエル・マクロン大統領は2024年3月にブラジルを訪問した際、FTAの内容は全面的に見直すべきと主張した。

表4 ブラジルのFTA発効・署名・交渉状況(単位:%)
FTA 発効日 ブラジルの貿易に占める構成比(2023年)
往復 輸出 輸入
発効済み アルゼンチン(メルコスール) 1991年11月 5.0 4.9 5.0
ウルグアイ(メルコスール) 1991年11月 0.9 0.9 0.9
パラグアイ(メルコスール) 1991年11月 1.1 1.1 1.2
メルコスール原加盟国小計 7.0 6.9 7.1
チリ(メルコスール・チリ経済補完協定第35号) 1996年10月 2.1 2.3 1.8
ボリビア(同36号) 1997年2月 0.6 0.5 0.6
メキシコ(同53号、同54号、同55号)〔注1〕 2.4 2.5 2.3
エクアドル(同59号) 2005年2月 0.2 0.3 0.0
ベネズエラ(同59号、同69号)〔注2〕 0.3 0.3 0.2
コロンビア(同59号、同72号)〔注3〕 1.1 1.1 1.0
ペルー(同58号) 2006年1月 0.8 0.9 0.7
キューバ(同62号)〔注4〕 2007年7月 0.0 0.1 0.0
インド〔注4〕 2009年6月 2.0 1.4 2.9
イスラエル 2010年4月 0.4 0.2 0.6
南部アフリカ関税同盟(SACU)〔注4〕 2016年4月 0.4 0.5 0.2
エジプト 2017年9月 0.5 0.7 0.2
メルコスール原加盟国外小計 10.7 10.9 10.4
合計 17.7 17.9 17.5
署名済み パレスチナ 0.0 0.0 0.0
シンガポール 1.5 2.2 0.4
合意 EU 15.8 13.6 18.9
EFTA (European Free Trade Association) 1.1 0.9 1.4
交渉中 韓国 1.8 1.7 2.0
カナダ 1.6 1.7 1.4
レバノン 0.1 0.1 0.0
インドネシア 1.0 1.2 0.6
ベトナム 1.2 1.1 1.3

〔注1〕メキシコとの協定はブラジルとの間で特定品目のみ関税を低減する特恵貿易協定(ACE53号、2003年5月発効)、メルコスールとして自由貿易協定の締結に向けた枠組み協定(ACE54号、2006年1月発効)、メルコスールとして自動車分野の貿易を定めた自動車協定(ACE55号、2003年1月発効)の3つがある。
〔注2〕ベネズエラはアンデス共同体とメルコスールで締結したACE59号(2005年2月発効)に加えて、ACE69号をブラジルと締結(2014年10月発効)。
〔注3〕コロンビアはアンデス共同体とメルコスールで締結したACE59号(2005年2月発効)に加えて、ACE72号をブラジルと締結(2017年12月発効)。
〔注4〕品目を限定した特恵貿易協定。
〔出所〕開発商工サービス省

対内・対外直接投資 
対内直接投資額は減少

対内直接投資額(国際収支ベース、フロー)は、前年比11.0%減の387億9,400万ドルだった。この減少の要因の一つとして、現地報道では財政赤字のリスクなどのブラジルに対する不安要素が挙げられている。連邦政府は2023年8月に、公共支出を抑え、政府財政の均衡を目指すことを目的にした新たな財政均衡策を導入したが、同政策の目的を達成できるかどうか疑問視する声がある。また、対内直接投資額減少のもう一つの要因として特定のセクターにおける前年の巨額投資の反動が挙げられる。特に工業分野で2022年最も構成比が大きかった自動車・トレーラー・車体(2022年構成比13%から2023年は1.8%に減少)が49億5,000万ドル減少した(前年比87.6%減)。その他の工業は、食料品(構成比3.3%)が50.4%減少、化学品(構成比3.3%)が38%減少した。サービス業では金融サービス(非金融持ち株会社)(構成比4.1%)が大きく、57.8%減少した。増加した業種は、鉄鋼需要の伸びをうけ鉱物採掘関連事業が前年比7.1倍、その他にも倉庫業および運輸支援活動(前年比16倍)、機械・電子装置(前年比4倍)など大幅に増加した業種も見られる。

国別にみると、引き続き最大の投資相手国は米国(99億9,000万ドル)だが、9.1%減少している。また、2位のオランダ(51億5,700万ドル)が40.2%、4位のスペイン(24億9,200万ドル)が7%、6位のドイツ(19億9,000万ドル)が19.7%とそれぞれ減少した。一方、3位の英国(43億ドル)が2.7倍、5位のスイス(21億9,600万ドル)が48.2%増、7位のチリ(19億8,700万ドル)が22.6%増、8位のシンガポール(15億4,500万ドル)が3.6倍になった。

中国企業によるブラジル向け投資は、ルクセンブルク、英領バージン諸島、ケイマン諸島といったタックスヘイブン(租税回避地)を経由するものがあり、ブラジル中央銀行が公開している統計に表れてこない場合が多く、同統計上では2億6,200万ドルにとどまる。ただし、企業ごとの投資発表をみると中国企業の勢いは顕著である。例えば電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は2023年7月に、バイーア州カマサリ市にある米フォードの工場を買収してブラジルに進出する計画を発表した。発表された投資額は30億レアル(約900億円、1レアル=約30円)だったが、2024年3月にその金額を55億レアル(約1,650億円)に引き上げた。生産は2024年下半期、あるいは2025年上半期までに開始する見込みで、バッテリー式電気自動車(BEV)の他プラグインハイブリッド車(PHEV)も生産する予定だ。

対外直接投資額(国際収支ベース、フロー)は前年比16.7%増加し、175億200万ドルだった。2022年に引き続き、米国(36億9,100万ドル)が、投資先として1位だった(前年比21.2%減)。2位は英国(32億900万ドル、75.6倍)だった。ブラジル企業による米国への直接投資の事例として、電気機器製造事業者のウェグ(WEG)が2023年9月、リーガル・レックスノードの産業システム部門の大部分を構成する産業用モーターおよび発電機事業を買収する契約を締結した。本取引によってウェグは7カ国10カ所の工場を購入することとなった。取引の総額は4億ドルだった。また、ブラジル企業による英国への直接投資の事例として、投資会社のパトリア・インベストメンツが2023年10月、投資会社のアバディーンのプライベート・エクイティ部門を買収すると発表した。取引の総額は1億ポンドだった。

表5-1 ブラジルの国・地域別対内直接投資[国際収支ベース、グロス、フロー](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
米国 10,992 9,990 25.8 △ 9.1
オランダ 8,622 5,157 13.3 △ 40.2
英国 1,604 4,300 11.1 168.0
スペイン 2,679 2,492 6.4 △ 7.0
スイス 1,482 2,196 5.7 48.2
ドイツ 2,479 1,990 5.1 △ 19.7
チリ 1,620 1,987 5.1 22.6
シンガポール 431 1,545 4.0 258.7
フランス 1,167 1,310 3.4 12.3
カナダ 1,749 957 2.5 △ 45.3
ルクセンブルク 3,538 655 1.7 △ 81.5
ノルウェー 356 540 1.4 51.7
オーストラリア 274 520 1.3 89.9
ベルギー 363 453 1.2 24.9
日本 756 437 1.1 △ 42.2
合計(その他含む) 43,591 38,794 100.0 △ 11.0

〔注〕親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
〔出所〕ブラジル中央銀行

表5-2 ブラジルの国・地域別対外直接投資[国際収支ベース、グロス、フロー](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
米国 4,684 3,691 21.1 △ 21.2
英国 42 3,209 18.3 7,460.8
ルクセンブルク 623 2,837 16.2 355.1
英領ヴァージン諸島 2,254 2,625 15.0 16.4
バハマ 1,032 1,349 7.7 30.7
ケイマン諸島 699 772 4.4 10.5
スペイン 1,210 757 4.3 △ 37.5
スイス 367 345 2.0 △ 5.8
フランス 19 283 1.6 1,373.0
オランダ 1,130 210 1.2 △ 81.4
ポルトガル 145 204 1.2 40.9
ウルグアイ 64 164 0.9 157.0
メキシコ 114 107 0.6 △ 5.8
オーストリア 7 102 0.6 1,266.6
パナマ 137 83 0.5 △ 39.0
合計(その他含む) 14,993 17,502 100.0 16.7

〔注〕親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
〔出所〕ブラジル中央銀行

表6-1 ブラジルの業種別対内直接投資[国際収支ベース、グロス、フロー](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
業種 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
農業・畜産・鉱業(その他含む) 3,297 5,431 14.0 64.7
階層レベル2の項目鉱物採掘関連事業 551 3,895 10.0 606.4
階層レベル2の項目石油・天然ガス採掘 1,326 600 1.5 △ 54.7
工業(その他含む) 14,149 7,047 18.2 △ 50.2
階層レベル2の項目機械・電子装置 366 1,455 3.8 297.3
階層レベル2の項目食料品 2,597 1,289 3.3 △ 50.4
階層レベル2の項目化学品 2,039 1,264 3.3 △ 38.0
階層レベル2の項目自動車・トレーラー・車体 5,649 699 1.8 △ 87.6
サービス業(その他含む) 25,756 26,164 67.4 1.6
階層レベル2の項目金融サービス・同補助業 3,971 4,598 11.9 15.8
階層レベル2の項目商業(自動車除く) 2,596 4,276 11.0 64.7
階層レベル2の項目電気・ガス等 3,519 3,669 9.5 4.3
階層レベル2の項目倉庫業および運輸支援活動 118 1,877 4.8 1,490.7
階層レベル2の項目金融サービス(非金融持ち株会社) 3,776 1,595 4.1 △ 57.8
階層レベル2の項目運輸 547 1,588 4.1 190.1
階層レベル2の項目保険 487 1,533 4.0 215.0
階層レベル2の項目ITサービス 2,149 1,470 3.8 △ 31.6
階層レベル2の項目企業サポート事業 1,480 838 2.2 △ 43.4
不動産売買 389 152 0.4 △ 61.0
合計 43,591 38,794 100.0 △ 11.0

〔注〕親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
〔出所〕ブラジル中央銀行

表6-2 ブラジルの業種別対外直接投資[国際収支ベース、グロス、フロー](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
業種 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
農業・畜産・鉱業(その他含む) 478 3,105 17.7 549.3
階層レベル2の項目鉱物採掘関連事業 120 2,892 16.5 2,309.3
階層レベル2の項目石油・天然ガス採掘 326 135 0.8 △ 58.5
階層レベル2の項目鉱物採掘補助事業 1 74 0.4 6,882.0
工業(その他含む) 3,623 1,531 8.7 △ 57.7
階層レベル2の項目自動車・トレーラー・車体 1,298 836 4.8 △ 35.5
階層レベル2の項目ゴムおよびプラスチック製品 5 63 0.4 1,273.3
階層レベル2の項目化学品 859 54 0.3 △ 93.7
階層レベル2の項目食料品 287 35 0.2 △ 87.6
階層レベル2の項目繊維製品 289 33 0.2 △ 88.6
階層レベル2の項目機械および装置 4 22 0.1 438.8
サービス業(その他含む) 10,683 12,737 72.8 19.2
階層レベル2の項目金融サービス(非金融持ち株会社) 6,688 8,267 47.2 23.6
階層レベル2の項目金融サービス・同補助業 3,371 2,454 14.0 △ 27.2
階層レベル2の項目ITサービス 127 1,245 7.1 883.1
階層レベル2の項目企業サポート事業 12 126 0.7 950.6
階層レベル2の項目商業(自動車除く) 142 94 0.5 △ 34.0
階層レベル2の項目不動産サービス 25 35 0.2 37.4
不動産売買 209 128 0.7 △ 38.8
合計 14,993 17,502 100.0 16.7

〔注〕親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
〔出所〕ブラジル中央銀行

表7 ブラジルの主な対内直接投資案件(2023年)
業種 企業名 国籍 時期 投資額 概要 出所
IT・スタートアップ アカー・ベンチャーズ/シンジェンタ・グループ アメリカ/中国 2023年4月 6,000万レアル Arado は、地方の生産者と市内のレストランや小売店を結び付けるスタートアップで、シリーズ A ラウンドで 6,000 万レアルの調達を発表。 新聞
テレフォニカ スペイン 2023年5月 300万ドル ヴィーボベンチャーズを通じて、技術サービス会社 ディジビーへの投資を発表。 公式発表
レッドポイント・ベンチャーズ/ムンディ・ベンチャーズ アメリカ/スペイン 2023年6月 1,800万ドル ヘルスプラン運営会社の サミは、レッドポイント・ベンチャーズ/ムンディ・ベンチャーズが主導する新たなラウンドで 1,800 万ドルの調達を発表。 公式発表
国際金融公社/フィフス ウォール/クアルコム/NXTP (Arg)/GLP アメリカ/アルゼンチン 2023年7月 1億レアル 車両用センサーとモビリティデータ処理に特化したスタートアップ Cobli に貢献。 公式発表
エネルギー CPFL 中国 2023年1月 254億レアル 2023年から2027年までに254億レアルの投資計画を発表。 公式発表
EDP ポルトガル 2023年1月 4,200万レアル セアラ州でグリーン水素パイロットプロジェクトを開始。 公式発表
EDP ポルトガル 2023年1月 40億レアル ブラジル全土で電力事業を展開するEDP社とエスピリトサント州政府は、改善への投資、エネルギー供給ネットワークと顧客サービスの強化、分散型太陽光発電所の導入を発表。エネルギー転換のためのプログラムと、特に教育に焦点を当てた社会プロジェクトも発表。 公式発表
シェル イギリス 2023年2月 7,000万レアル リオデジャネイロ州、サンパウロ州、エスピリトサント州、ミナスジェライス州、連邦区、ペルナンブコ州にわたる30以上のプロジェクトに、2022年の5倍にあたる約7,000万レアルの投資を発表。 公式発表
エンジー フランス 2023年2月 33億レアル リオデジャネイロ州アッスー市で開発される、設置容量約752MWのアッスー・ソル太陽光発電施設の導入のため、約33億レアルの投資承認が発表。 公式発表
AES 米国 2023年2月 31億レアル 2027 年までに総額約 31 億レアルを投資予定。(i) すでに契約済みで建設計画が定められているプロジェクトの拡張 (トゥカノおよびカフイナ複合施設)。 (ii) カフイナおよび AGV VII パイプラインの開発。 (iii) 運用中の資産の最新化と保守。 公式発表
エンジー フランス 2023年4月 N.A. パラナ州政府との意向議定書に署名。この協定は、パラナ州で大規模なグリーン水素製造プロジェクトを開発することを目的としている。 公式発表
ヴォルタリア フランス 2023年4月 40億レアル ボルタリアは太陽エネルギーに重点を置いてブラジルに40億レアルを投資。フランス企業への投資のほとんどは子会社ヘレクシアによって実施。 新聞
アセレン (ムバダラ・キャピタル) アラブ首長国連邦 2023年4月 120億レアル 再生可能燃料の生産に今後 10 年間で 120 億レアル以上の投資予定を発表。バイーア州政府との間で覚書の署名を実施。 公式発表
アルセロール・ミタル ルクセンブルク 2023年4月 42億レアル 風力エネルギープロジェクト開発のため、ブラジル最大の再生可能エネルギープロジェクトの開発・生産者の一つであるカーサ・ドス・ベントスとジョイントベンチャー(JV)設立を発表。このプロジェクトでは約 42 億レアルの投資見込み。 公式発表
ソラティオ スペイン 2023年4月 85億レアル マトグロッソ・ド・スル州での、3,500ヘクタールの太陽電池パネルと2.5ギガワットの電力エネルギーの発電能力を備えた州最大の太陽エネルギー農場の建設に85億レアルの投資予定っを発表。 公式発表
BYDエネルギー 中国 2023年4月 N.A. 電気自動車と太陽光発電モジュールのメーカーであるBYD Energy do Brasilは、今後数か月以内に北東部、南部、中西部に3つの新しい物流センター開設を予定。 公式発表
パンアメリカンエネルギー アルゼンチン 2023年7月 30億レアル バイーア州中心部のノボ・オリゾンテ、ボニナル、ブロタス・デ・マカウバス、イビティアラ、オリベイラ・ドス・ブレジーニョス、ピアタの6つの自治体の地域を占める風力発電所の建設に30億レアルの投資を発表。 新聞
フォーテスキュー オーストラリア 2023年11月 50億ドル セアラ州ポルト・ド・ペセムの工業団地におけるグリーン水素の生産の投資を発表。 新聞
パルプ、紙および板紙 アジアパルプ&ペーパー インドネシア 2023年5月 40億ドル 国内の新しいセルロース工場に 40 億ドルの投資を発表。 新聞
家電 パナソニック 日本 2023年3月 3億レアル 2025年までにミナスジェライス州エクストリームマの冷蔵庫と洗濯機工場の拡張に3億レアルの投資発表。 公式発表
金融サービス クレディ・スイス スイス 2023年2月 5億レアル セントラル・キャピタルの管理会社に投資するためのパートナーシップを締結。投資先会社は、建物、住宅、倉庫の購入のために12億レアルの調達しており、この総額のうち、スイス銀行は5億レアルを拠出。 新聞
フーリハン・ローキー 米国 2023年3月 N.A. 投資銀行フーリハン・ローキーはサンパウロにブラジル初の事務所開設を発表。 公式発表
ドイツ銀行 ドイツ 2023年6月 1億ユーロ ドイツ銀行はブラジルに1億ユーロの投資を発表。 新聞
タイガー グローバル マネジメント/ストライプス/スパーク キャピタル 米国 2023年8月 6,100万ドル Nomadは旅行者にグローバルアカウントを提供するフィンテックで、タイガー グローバル マネジメント/ストライプス/スパーク キャピタルから投資を受けた。 新聞
エートス・アセット・マネジメント 米国 2023年9月 19億ドル 農業、鉱業、インフラに投資する世界的な金融会社である同社は、10月から2024年末までブラジルに19億ドルの投資を発表。 新聞
鉱業 ホライゾンミネラルズ イギリス 2023年7月 26億レアル パラー州でステンレス鋼の生産に使用するニッケルを生産するために26億レアルの投資を発表。 新聞
自動車 住友ゴム 日本 2023年3月 10億レアル パラナ州クリチバ首都圏ファゼンダ・リオ・グランデ工場の拡張に住友ゴムが10億6000万レアルの新規投資を発表。 公式発表
トヨタ自動車 日本 2023年4月 17億レアル コンパクトハイブリッドフレックス車生産に17億レアルの投資発表。 公式発表
豊田合成 日本 2023年4月 5,600万レアル サンパウロ州イタペティニンガ市にあるGDBRグループ工場の生産能力を増強すると発表。拡張工事は5,600万レアルを投資し、2024年末までに完了する予定。 公式発表
トヨタ自動車 日本 2023年6月 1億6,000万レアル トヨタ・ド・ブラジルは、サンパウロ内陸部のソロカバに部品流通センターを新設するための新たな投資を発表。 公式発表
比亜迪(BYD) 中国 2023年7月 30億レアル バイーア州カマサリ市に3つの工場設立のため30億レアルの投資を発表。 公式発表
ハイガー 中国 2023年7月 N.A. 電気バス、トラック、バンを製造する同社は、ブラジル中西部に第2工場を建設する意向を連邦政府に発表。 新聞
ステランティス オランダ/イタリア/フランス 2023年9月 25億レアル リオデジャネイロ州ポルト・レアル工場で2025年まで25億レアルの投資を発表。 公式発表
ボルボ 中国/スウェーデン 2023年9月 7,000万レアル 電気自動車充電インフラの拡大に5,000万レアルの投資を発表。 公式発表
スカニア スウェーデン 2023年10月 6,570万レアル サンパウロ州 にあるスペアパーツの物流センターを拡張し、電気自動車やガソリン車などの新製品に関連する商品を受け入れる倉庫を準備するために 6,570 万レアルの投資を発表。 新聞
日産自動車 日本 2023年11月 28億レアル 新型スポーツ多目的車(SUV)2台の生産とターボエンジンの組み立てのため、2023~2025年に最大28億レアルの投資を発表。 公式発表
小売り H&M スウェーデン 2023年7月 N.A. ブラジルに店舗をオープンし、オンライン販売開始を発表。 公式発表
石油ガス NTS (ブルックフィールド) カナダ 2023年5月 75億レアル サンパウロ州とリオデジャネイロ州における天然ガス探査プロジェクトの投資を発表。 新聞
農業・食品・飲料 シンジェンタ 中国 2023年1月 N.A. サンパウロ州インダイアトゥーバ市にある生産パートナーである ウルトラファインの子会社の製造能力を取得する意向を発表。 公式発表
モンデリーズ 米国 2023年1月 4億レアル 「目的のある投資」プログラムの一環として、より多様なサプライヤーを構築すべく、ペルナンブコ州の女性、障害者、LGBTQIA+、黒人、褐色人、先住民族らの包摂に割り当てることを発表。 公式発表
モザイク 米国 2023年2月 4億レアル トカンチンス州パルメイランテ市の工場建設に4億レアルの投資を発表。 公式発表
モザイク 米国 2023年3月 8億レアル モザイク・ファーティライザーズは、カリの加工に使用されるシルビナイトの抽出を維持するため、ロザリオ・ド・カテテ(南東部)のタクアリ・ヴァスーラス鉱物化学複合施設に8億レアル以上を投資し、操業を少なくとも2030年まで延長する計画を発表。 公式発表
ネスレ スイス 2023年3月 25億レアル 2023年に25億レアルの投資計画を発表。 公式発表
デ・ヒュース オランダ 2023年3月 4,500万レアル 5月に開設予定のゴイアス州の新工場の建設に投資を発表。 公式発表
カーギル 米国 2023年3月 5,000万レアル 食品多国籍企業カーギルは、サンパウロ州ポルトフェレイラ工場でのチョコレート生産量を70%増やすために、2024年末までに5,000万レアルの投資予定を発表。 公式発表
ホルシュ ドイツ 2023年4月 6,000万ユーロ パラナ州クリチバ市に新工場開設に6,000 万ユーロ投資。 公式発表
モンデリーズ 米国 2023年5月 10億レアル 工場拡張と地元サプライヤーの促進に、2023年から2024年にかけて10億レアルの投資を発表。 新聞
アグコ 米国 2023年5月 10億レアル 2024年までブラジルに約10億レアルの投資を発表。 新聞
ハイネケン オランダ 2023年5月 15億レアル 北東部地域での生産能力を増強するために約15億レアルの投資を発表。 新聞
アビアジェン 米国 2023年5月 2億5,000万レアル サンパウロ州トニオ・ダ・アレグリアの新農場への投資を発表。 公式発表
カーギル 米国 2023年5月 1億レアル 肉牛飼育向けの同社のソリューションに焦点を当てた、マットグロッソ州プリマベーラ・ド・レステに新しい工場を建設の投資を発表。 公式発表
ネタフィム イスラエル 2023年5月 3,000万レアル 点滴灌漑用の機器とソフトウェアを製造する同社は、3,000 万レアルを投資して、穀物分野の事業を強化し、3 年間で国内の組織を倍増する計画を発表。 新聞
サリッチ サウジアラビア 2023年5月 22.5億レアル マルフリッグとサウジアラビア政府系ファンド(サリッチ)はBRFに45億レアル(それぞれ22億5000万レアル)の投資を発表。 公式発表
ユーロケム ロシア/スイス 2023年6月 N.A. ユーロケムはスイスに本社を置き、フェルティリザンドス・ヘリンガー社の筆頭株主であるロシア系多国籍企業で、サンパウロ市に事務所を開設し、従業員200人を雇用する計画を発表。 新聞
コブ・ヴァントレス 米国 2023年6月 5,000万レアル 養鶏関連の遺伝子技術を持っているコブ・ヴァントレスは、マットグロッソ州プラタ(MG)にてラテンアメリカ市場向けの雛の生産に特化した新しい孵化場への投資を発表。 公式発表
クルシアネッリ アルゼンチン 2023年6月 N.A. 耕耘機を製造するピッチン・グループは、植栽機械を製造するアルゼンチン企業クルシアネリとの合弁事業を発表。 公式発表
ブラント 米国 2023年7月 1億レアル パラナ州カンベ市での生物工場の建設、研究開発、新製品の登録、人材育成のため2024年中に1億レアル以上の投資を発表。 公式発表
ネスレ スイス 2023年7月 27億レアル 2026年までにビスケット工場とチョコレート工場に27億レアルの投資を発表。 公式発表
ブラジル日清 日本 2023年11月 10億レアル パラナ州ポンタ・グロッサ市新工場への投資を発表。 公式発表
ネスレ スイス 2023年11月 60億レアル 事業の成長、業界の新技術、製造部門の拡大、ポートフォリオの変革、持続可能性課題の推進に資源を投下。サンタカタリーナ州ヴァルジェオン市にある国内で 2 番目のピュリナ工場建設の投資を発表。 公式発表
物流・運輸・交通 DHL ドイツ 2023年2月 8億レアル 2025年までに倉庫建設、車両の電動化、自動化に投資。 公式発表
インドライブ ロシア/アメリカ 2023年2月 N.A. Uber の競合企業である inDrive はブラジルで利用されるモビリティ アプリケーション 5 位以内の地位を目指し、主にマーケティング活動に投資。 新聞
マースク デンマーク 2023年5月 9億6,200万ユーロ APMターミナルを通じて、2026年までに端末に9億6,200万ユーロ(52億レアル)の投資を発表。 公式発表
MSC スイス 2023年6月 70億レアル MSC海運グループの一員TIL(ターミナル・インベストメント・リミテッド)は、今後5年間でブラジルの港湾ターミナルに70億レアルの投資を発表。 新聞

〔出所〕 各社発表および報道などから作成

表8 ブラジルの主な対外直接投資案件(2023年)
業種 企業名 投資国・地域 時期 投資額 概要
エネルギー グランビオ 米国 2023年1月 2億ドル 国内に航空バイオケロシン (SAF) 実証プラントを建設するプロジェクトに約2億ドル投資を発表。米国政府から 8,000 万ドルの補助金受取。
エネルギー ユニパワー(UCB) フランス 2023年9月 1,000万ユーロ~2,000万ユーロ エネルギー貯蔵システムのメーカーである UCB (旧 ユニコバ) は、国際市場に事業を拡大し、フランスのマルセイユ市で操業および将来的には生産を行う予定を発表。
サービス スマートフィット コスタリカ/パナマ 2023年1月 5,930万ドル パナマとコスタリカで同社のジム28店舗を運営するスポーティ社の株式の50%を取得すると発表。
スタートアップ ヴァーレ 米国 2023年7月 N.A. ヴァーレは、ヴァーレベンチャーズを通じて、アメリカの廃棄物処理スタートアップアロニアへの投資を発表。
その他 エンブラエル 米国 2023年6月 N.A. 日本電産株式会社とエンブラエルは、航空宇宙分野向けの電気推進システムの開発を目的として、日本電産エアロスペースという新会社を設立することで合意したと発表。日本電産エアロスペースは日本電産が51%、エンブラエルが残り49%を出資する会社となる。
機械 ウェグ(WEG) メキシコ 2023年8月 4,000万ドル 電気機器会社WEGは、メキシコ・イダルゴ州アトトニルコ・デ・トゥーラ市に新たな土地を取得したと発表。
機械 ウェグ(WEG) 米国 2023年9月 4億ドル WEGは、リーガル・レックスノードの産業用電気モーターおよび発電機事業の買収を発表。この取引には、7か国(米国、メキシコ、中国、インド、イタリア、オランダ、カナダ)の10の工場と11か国の商業支店の買収が含まれる。
機械 ウェグ(WEG) ドイツ 2023年10月 N.A. WEGは、風力タービンとその技術のエンジニアリングと開発を専門とする会社であるビーウィンドの株式資本の45%に相当する少数株式を取得する契約締結を発表。
金融サービス ヌーバンク コロンビア 2023年5月 4億5,000万ドル Nu Columbia は 2 周年を迎え、2025 年までに 4 億 5,000 万ドルをコロンビア事業に投資する予定を発表。
金融サービス パトリア・インベスティメントス 英国 2023年10月 1億ポンド パトリア・インベストティメントスは、英国の管理会社アバディーンのプライベート・エクイティ部門を1億ポンドでの買収合意を発表。
製薬 ユーロファーム コロンビア 2023年3月 2億9,900万ユーロ ユーロファーマは、ジェンファーとその関連会社の株式資本を表す株式の 100% を取得するため、サノフィと買収契約締結を発表。
自動車 カントゥストア 米国 2023年2月 N.A. タイヤ小売業者の カントゥストアは、コネチカット州に本拠を置くオンライン タイヤ小売業者 デジタイアの買収を発表。
農業・食品・飲料 ミネルバ ウルグアイ 2023年1月 4,000万ドル ミネルバ・フーズ、NHフーズ子会社ブリーダーズ・アンド・パッカーズ・ウルグアイの買収を発表。
農業・食品・飲料 JBS オーストラリア 2023年2月 2,000万ドル JBSはオーストラリアでの活動拡大に投資を発表。

〔出所〕 各社発表および報道などから作成

対日関係 
米国産トウモロコシの供給不足で、ブラジル産の輸出増加

開発商工サービス省貿易統計(Comex Stat)によれば、2023年の対日輸出額は前年比横ばいの66億2,000万ドルだった。対日輸出額全体の22.2%を占めるトウモロコシは8.2%増加した。その理由として記録的な豊作だったことや、対日トウモロコシ輸出の最大の競争相手国である米国において、物流の大動脈であるミシシッピ川の干ばつによって国内穀物輸送が停滞したことなどが挙げられる。鉄鉱石(構成比18.7%)は11.9%減少し、鶏肉(部分肉、構成比14.3%)は0.4%と横ばいで推移した。

対日輸入額は、前年比3.2%減の51億2,900万ドルだった。対日輸入額全体の18.3%を占める自動車部品は4.4%増加した。ブラジルの自動車産業は、新型コロナ禍などによる2020年以降の打撃から、徐々に回復を見せている。2023年1月から汚染物質の排出を削減するために大型車両に対する排ガス規制が厳格化された。新規制に対応するトラックやバスの生産コストは上昇し、生産量が減少したが、乗用車と商用車の生産量は増加した。

日本からブラジルへの対内直接投資額(国際収支ベース、フロー)は、自動車産業などが牽引したが、全体としては42.2%減少し、4億3,700万ドルとなった。2023年4月にトヨタ自動車は、サンパウロ州ソロカバ市の同社工場で約17億レアルを投資して、バイオエタノールも利用可能なフレックス車にハイブリッドシステムを搭載した新型車を生産すると発表した、また同社は2024年3月に2030年までの投資額は110億レアルと発表している。その他にも2023年11月には、日産自動車がリオデジャネイロ州レセンデ工場で2025年までに28億レアルを投資する計画を発表した。同投資により、新たに2種類のスポーツ用多目的車(SUV)と、最新のターボエンジンを生産する体制を整備する。

表9-1 ブラジルの対日主要品目別輸出(FOB)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
トウモロコシ 1,360 1,470 22.2 8.2
鉄鉱石 1,103 1,235 18.7 11.9
鶏肉(部分肉) 945 949 14.3 0.4
コーヒー豆 385 437 6.6 13.4
アルミニウム 374 361 5.4 △ 3.4
フェロアロイ 337 348 5.3 3.3
大豆 358 343 5.2 △ 4.3
大豆油かす 333 232 3.5 △ 30.4
化学木材パルプ 334 157 2.4 △ 53.1
豚肉 102 133 2.0 30.0
合計(その他含む) 6,620 6,620 100.0 0.0

〔出所〕ブラジル中央銀行

表9-2 ブラジルの対日主要品目別輸入(FOB)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率
自動車部品 898 938 18.3 4.4
パルプ・紙・板紙の製造機械 0 140 2.7 85,943.1
複素環式化合物(ヘテロ原子として窒素のみを有するものに限る) 136 124 2.4 △ 8.8
自動車用エンジン部品 159 117 2.3 △ 26.5
集積回路 141 110 2.2 △ 21.8
自動調整機器 112 110 2.1 △ 2.0
治療用人血・動物の血 66 101 2.0 54.2
医療用又は獣医用の機器 81 97 1.9 19.8
核酸、その塩、その他の複素環式化合物 111 94 1.8 △ 15.2
玉軸受及びころ軸受 110 90 1.8 △ 18.4
合計(その他含む) 5,300 5,129 100.0 △ 3.2

〔出所〕ブラジル中央銀行

基礎的経済指標

(△はマイナス値)
項目 単位 2021年 2022年 2023年
実質GDP成長率 (%) 4.8 3.0 2.9
1人当たりGDP (米ドル) 7,831 9,084 10,049
消費者物価上昇率 (%) 10.1 5.8 4.6
失業率 (%) 14.0 9.6 7.8
貿易収支 (100万米ドル) 61,407 61,525 98,903
経常収支 (100万米ドル) △46,358 △48,253 △28,550
外貨準備高 (100万米ドル) 362,204 324,703 355,034
対外債務残高(グロス) (100万米ドル) 325,440 319,634 342,191
為替レート (1米ドルにつき、レアル、期中平均) 5.58 5.22 4.84


貿易収支:通関ベース
出所
実質GDP成長率、消費者物価上昇率、失業率:ラジル地理統計院(IBGE)
1人当たりGDP、経常収支、外貨準備高、対外債務残高(グロス)、為替レート:ブラジル中央銀行
貿易収支:開発商工サービス(MDIC)