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市場・トレンド情報

日本食品の輸入動向 ‐ 調味料、魚介類の需要が増加

2011年2月
分野:食品・農林水産物

シンガポールの2010年の経済成長率は14.5%と、前年のマイナス成長から急回復した。インフレ率は上昇したものの、個人消費は堅調で、現地スーパーマーケットにおける日本産食材の売上げも上昇に転じたといわれている。1~11月も日本からの輸入総額は前年比25%増加し、食品類の輸入額も多くの品目で前年を上回った。シンガポール国際企業庁のデータをもとに、品目別に食品類の輸入動向を分析する。

調味料や調製食料品の輸入額が増加

下表「シンガポールの日本産食品類の輸入額上位20品目」をみると、輸入額が前年とくらべて減少している品目は、6位の「魚(冷凍)」、9位の「でん粉およびイヌリン」、そして17位の「エチルアルコール(アルコール分80%未満)および蒸留酒、リキュール、その他」の3品目と少なく、総じて食品類の輸入額が増加したことが分かる。

1位は「葉巻たばこ、紙巻きたばこ等」で、輸入額は2,685万シンガポール・ドル(以下Sドル)と2位以下を大きく引き離している。シンガポールでは1970年代から、喫煙場所を限定する政策や小売価格を高くするなどの対策を講じており、喫煙率は低下しているといわれているが、嗜好品として相変わらず人気があるようだ。ただし輸入額は前年比で1.3%増と微増に留まっている。

2位の「ソース、ソース用の調製品、混合調味料等」は前年比9.8%増、3位のほたて貝(乾燥、塩蔵、塩水漬)を含む「軟体動物、水棲無脊椎動物並びにその粉等」は同9.3%増であった。それぞれ小売用と業務用があり、日本食の定着に伴う輸入の増加とみられる。輸入額はそれぞれ1,989万Sドルと1,748万Sドルであった。当地小売店においても、関連商品の売上げが堅調で、今後は輸入増加率が鈍化するものの輸入額は増加していくものと予想される。

魚介類が好調

表「シンガポールの日本産食品類の輸入額上位20品目」には、魚介類が5品目入っている。このなかで、6位の「魚(冷凍)」は輸入額が前年より減少したが、7位の「魚(生鮮および冷蔵)」は前年比26.2%増、13位の「魚のフィレその他の魚肉(生鮮、冷蔵、冷凍)」は同3.0%増、14位の「甲殻類、軟体動物およびその他水棲無脊椎動物(調製しまたは保存に適する処理をしたもの)」は同23.7%増、18位の「魚(調製しまたは保存に適する処理をしたもの)、キャビアおよび魚卵から調製したキャビア代用物」は同24.6%増であった。

シンガポール国内では、日本食レストランが飽和状態といわれるほど多く、そのほとんどで魚料理を提供している。すでにシンガポール人にとってすしや刺し身は特別な料理ではなくなっている。日本産魚介類の輸入のための物流・商流は確立されており、良質な商品も輸入ができるようになっている。シンガポール人の多くは魚介類を好み、地場のスーパーマーケットNTUCフェアプライス(Fairprice)では、北海道のほたて貝がローカル消費者に最も人気のある魚介類の一つである。

その他、品目別で目立ったのはペット等の飼育用食品で、11位の「飼料用に供する種類の調製品」は前年比262.3%増であった。また、現地で人気のスイートや菓子類も好調で、5位に「パン、ペーストリー、ケーキ、ビスケット、その他」、10位に「チョコレートその他ココアを含有する調製食料品」、19位に「砂糖菓子(ココアを含有しないものに限る)」が輸入額を伸ばした。

表:シンガポールの日本産食品類の輸入額上位20品目(2010年1~11月)
順位 関税番号 品目 2010年 金額(1,000Sドル) 2010年
金額の
前年比(%)
数量 単位 2008年 2009年 2010年
1 2402 葉巻たばこ、紙巻たばこ等 776,600 kg 27,636 26,515 26,849 1.3
2 2103 ソース、ソース用の調製品、混合調味料等 2,913,321 kg 19,299 18,110 19,888 9.8
3 307 軟体動物、水棲無脊椎動物ならびにその粉等 368 トン 15,091 15,997 17,483 9.3
4 1101 小麦粉およびメスリン粉 24,761 トン 18,671 13,314 13,546 1.7
5 1905 パン、ペーストリー、ケーキ、ビスケット、その他 1,024,028 kg 10,711 12,589 12,737 1.2
6 303 魚(冷凍) 1,517 トン 10,187 10,931 10,926 △ 0.0
7 302 魚(生鮮および冷蔵) 200 トン 10,734 8,453 10,669 26.2
8 1902 スパゲッティ、マカロニ、ヌードル、ラザーニャ、その他のパスタ 1,362,034 kg 5,750 7,296 8,655 18.6
9 1108 でん粉およびイヌリン 21,765 トン 13,250 8,392 7,762 △7.5
10 1806 チョコレートその他のココアを含有する調製食料品 434,813 kg 6,369 5,863 7,570 29.1
11 2309 飼料用に供する種類の調製品 1,244 トン 1,969 1,889 6,842 262.3
12 2106 調製食料品、のり類 269,158 kg 3,704 4,399 6,105 38.8
13 304 魚のフィレその他の魚肉(生鮮、冷蔵、冷凍) 83 トン 5,082 5,587 5,752 3
14 1605 甲殻類、軟体動物およびその他の水棲無脊椎動物(調製しまたは保存に適する処理をしたもの) 277,923 kg 4,159 4,599 5,690 23.7
15 2206 りんご酒、なし酒およびミード等のその他発酵酒。清酒を含む 328,618 リットル 3,624 4,360 5,209 19.5
16 902 183,326 kg 4,308 4,933 5,203 5.5
17 2208 エチルアルコール(アルコール分80%未満)および蒸留酒、リキュール、その他 278,537 リットル 4,125 4,885 4,757 △2.6
18 1604 魚(調製しまたは保存に適する処理をしたもの)、キャビアおよび魚卵から調製したキャビア代用物 275,859 kg 3,719 3,738 4,657 24.6
19 1704 砂糖菓子(ココアを含有しないものに限る) 348,520 kg 4,160 3,933 4,380 11.4
20 2104 スープ、ブロス、それらの調製品 311,215 kg 2,952 3,573 4,055 13.5

出所:シンガポール国際企業庁(IE Singapore)

(シンガポール・センター)

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