知的財産ニュース 韓国特許庁とLG電子、障害者向け家電製品の使用アクセス向上に向けたMOUを締結

2025年3月28日
出所: 韓国特許庁

国民向けアイデアコンテストの開催や知財人材育成に向け協力を続ける

韓国特許庁は3月28日金曜日、LG電子とLGツインタワー(ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)区所在)にて障害者向け家電製品の使用アクセスの向上に向けた業務協約を締結した。また、31日から障害者のアクセス改善に向けたアイデアコンテストの参加申し込みの受付を開始すると述べた。

特許庁-LG電子、「障害者向け家電製品の使用アクセス向上」に向けた業務協約の締結

両機関は、特許庁のアイデア取引プラットフォーム「アイデア路」にて障害者のアクセス改善に向けたアイデアコンテストの参加申し込みを受け付け、選ばれた優秀なアイデアを対象に高度化や特許出願をサポートし、発明人材など知財人材の育成に向けた協力を続ける考えだ。

アイデアコンテストおよび知財人材育成に向けた協力の推進

良いアイデアのある人は誰でも3月31日月曜日から4月28日月曜日まで「アイデア路」にて自分のアイデアを提出できる。応募作を対象に技術妥当性の調査や問題解決の可能性、斬新性などを審査し、優秀作を選定する。LG電子は最終優秀作のアイデアを購買し、高度化や特許出願を行う考えだ。

また、理解の遅い学習者や発達障害児童を対象に正しい家電製品の使用をサポートする「家電学校プロジェクト(LG電子)」と、発明教育センターの「訪問型発明教育センター(特許庁)」間の連携を検討するなど、知財人材の育成に向けた今後の協力を高めていく考えだ。

特許庁次長は「今回の業務協約は、韓国社会の包摂性と革新性を同時に高める意義のあることだと思う」とし、「これを基に障害者のアクセス性を高める実用性のアイデアを生み出し、さらに、知財人材を育成する基盤をつくることを期待する」と述べた。

コンテストの詳細については、アイデア路ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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