知的財産ニュース 国際知識財産研修院がWIPOと制作した知財に関するデジタル学習コンテンツ「IPパノラマ2.0」の教材を作成

2024年3月18日
出所: 韓国特許庁

18日から英語版を配布、知的財産に関する認識向上に貢献

韓国特許庁の国際知識財産研修院(以下、「研修院」)は、世界知的所有権機関(WIPO)と共同で制作した知的財産に関するデジタル学習コンテンツ「IPパノラマ2.0」の教材を3月18日月曜日から配布すると発表した。

この教材は英語版で制作され、IPパノラマ2.0の映像コンテンツへの理解を深め、学習効果を高める趣旨である。

IPパノラマ2.0コンテンツ
特許庁-WIPO-韓国発明振興会が共同で制作したデジタル学習コンテンツである。知的財産をビジネス観点で考える▲知財権の獲得戦略、▲活用、▲保護、▲ビジネス、▲マーケティングなど経営戦略の策定やさまざまな事例について解説する。国際知財権に関するデジタル学習サイト「KIPOアカデミー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」から英語版を閲覧できる。

この教材はIPパノラマ2.0を活用して知的財産に関わる経営戦略について学習・認定を受ける「第15回国際知的財産専門家認定コース(AICC※)」の受講生を対象に3月18日から配布される。
※Advanced International Certificate Course:特許庁-WIPOが世界の知的財産専門家を対象に知的財産を活用した経営戦略について教育するコース

知的財産を起業や経営に活用したい人をために学習コンテンツを広く普及させるというIPパノラマ2.0の趣旨に合わせ、今年下半期からは誰でも「KIPOアカデミー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」にてダウンロードおよび閲覧することができる。

今後、IPパノラマ2.0のコンテンツは国連の公用語などいろいろな言語で翻訳される予定で、教材もそれに合わせて翻訳版を提供する計画だ。

特許庁は今回の教材を制作したことで、IPパノラマ2.0の学習者が理解を高め、映像コンテンツの視聴が難しい環境でもスタディブックブックを活用して知的財産に関する経営戦略を学ぶことができるようになるため、知的財産の活用に対する認識が高まると期待している。

特許庁の国際知識財産研修院長は「今回の教材が、WIPOと共同で制作したIPパノラマ2.0の世界に向けたコンテンツ化につながると思う」とし、「今後も研修院は積極的な行政活動の一環として世界に向けさまざまなコンテンツを引き続き開発・普及することで、韓国が知的財産分野をリードする国になる上で大きく貢献していく」と述べた。

IPパノラマ2.0のコンテンツや教材に関する詳細は、KIPOアカデミー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、電話:02-3459-2769)や研修院の国際教育課(電話:042-601-4365)に問い合わせできる。

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