知的財産ニュース 韓国特許庁、社会的企業を応援する「2024やさしいアイデアコンテスト」を開く

2024年3月18日
出所: 韓国特許庁

アイデア取引プラットフォーム「アイデア路」で課題を解決するアイデアを募集

国民から集めたアイデアを社会的企業で活用してよりよい社会をみんなでつくっていく趣旨のコンテストが開かれる。

韓国特許庁は、財団法人アルムダウンカゲ(美しい店)とともに3月18日月曜日から4月26日金曜日まで「2024やさしいアイデアコンテスト」(以下、「コンテスト」)を開き、一般国民から革新的なアイデアを募集すると発表した。

2022年にスタートして第3回目を迎えるコンテストは「アルムダウンカゲ」が持続可能な社会的経済エコシステムをつくる趣旨で支援するビューティフルフェロー2社(119REO、社会的共同組合メンタリー)※と授産製品の生産機関2社(センムルチャリ、タサンミョンガ)※※、計4社が追加で参加して様々な課題を提示する。
※アルムダウンカゲが支援対象を選び、メンタリング、ネットワーキング、活動費用などを支援
※※社会的企業、環境配慮型団体、障害者リハビリテーション団体など授産製品を生産する企業の中で、優れた商品を選定、アルムダウンカゲの店舗やオンライン上での販売流通を支援

アルムダウンカゲは「サーキュラーエコノミーに関する教育のカリキュラムや教材制作」のアイデアを、ビューティフルフェローの119REOは廃棄防火服を活用した先端素材代替原料のネーミング」、社会的協同組合メンタリーは「LIC(ローカル・インパクト・キャンパス)プロジェクトのスローガンおよびロゴ」のアイデアをそれぞれ募集する。

授産製品の生産機関であるセンムルチャリは「算数障害の発達障害者が使いやすい測り」、タサンミョンガは「もち米コチュジャンを入れたコチュジャンバターの開発および商品化」の試作品製作の課題を提示している。

一般国民を対象に特許庁のアイデア取引プラットフォーム「アイデア路外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」でアイデアを募集する。課題のタイプによってメンタリングを行ったり、試作品を制作したりするなど、さまざまな活用を経て6月に授賞式を開く計画だ。

受賞者10チーム(個人、団体)には特許庁長賞、アルムダウンカゲ理事長賞、韓国発明振興会長賞が授与される。

アルムダウンカゲの課題の解決に選ばれたアイデアはコンテストの趣旨に沿って国民に公開される。また、ビューティフルフェローと授産製品の生産機関が提案した課題を解決するアイデアは提案者からアイデアを購入して活用していく。

特許庁長職務代理は「社会で起こるさまざまな問題は、美しい心を持つ国民のアイデアから解決策を探ることができると信じる」とし、「特許庁は国民から集めた革新的なアイデアが社会的企業の成長につながり、アイデアを共有する文化が広がるよう引き続き努力していく」と述べた。

アルムダウンカゲの理事長は「昨年のコンテストで集めたアイデアはいずれも非常に優れており、実際にアイデアを活用して事業化が進められている。大学と連携したバザーやポップアップストアの開催など、寄付の形の多様化にも大きく貢献している」とし、「今年も多くの国民からの参加を期待する」と述べた。

コンテストの詳細については韓国発明振興会(電話:02-3459-2809, 2728)やアイデア路外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

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