知的財産ニュース 韓国特許庁、「IP基盤海外進出支援」事業に参加した忠南地域の中小企業を訪問

2024年3月14日
出所: 韓国特許庁

忠清南道所在の中小企業と知財権をめぐる懇談会を開き

韓国特許庁は3月14日木曜日、株式会社GOSANTECH(忠清南道天安市所在)にて地域経済活性化や積極的な行政活動の一環として忠清南道にある中小企業の関係者を対象に懇談会を開くと発表した。

株式会社GOSANTECHは、次世代ディスプレイと太陽光パネルの製造工程に欠かせないインクジェット技術を保有する企業で、特許庁が行う輸出支援事業である「IP基盤海外進出支援」に参加して輸出業績で成果を上げている。

懇談会の開催前には、「IP基盤海外進出支援」事業に参加して輸出に成功した「グローバルIPスター企業」であることを認定する看板上掲式を行う。特許庁は、これまで庁の支援を受けた企業や自治体からの要望を反映して今年初めて看板上掲式を行い、支援を受けた企業の達成感や誇りを高める考えだ。

懇談会にはキム・シヒョン特許庁職務代理をはじめ、忠南北部商工会議所のジョン・ウォンチュン常勤副会長や輸出に取り組む中小企業の関係者などが参加して、海外に進出する際に起こり得る知的財産をめぐる困難や悩みを共有し、解決策について話し合う。

「IP基盤海外進出支援」は、地域で輸出に取り組む中小企業を選び、最大3年間、知的財産に関わる支援を通じて海外進出をサポートする事業である。昨年、支援を受けた企業の84.7%が海外市場に進出したか、輸出規模を拡大しており、輸出額は支援を受ける以前より10.1%増える成果を上げている。

特許庁長職務代理は、「韓国の中小企業が海外市場で優位に立つためには、強い知的財産権が基盤になるべきである」とし、「特許庁は中小企業が持つコア技術が強い知財権につながるよう、支援を拡大して国内市場はもちろん、海外でも成果を上げるよう全力でサポートしていく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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