知的財産ニュース 技術覇権時代、政府の対応方向を確立するための国会政策討論会を開催

2021年9月28日
出所: 韓国特許庁

国会産業通商支援中小ベンチャー委員会のイ・ハクヨン委員長-韓国特許庁の共催(2021年9月29日)、オンライン開催

韓国特許庁は、9月29日(水曜)午前9時、63ビル(ソウル汝矣島)で、国会産業通商支援中小ベンチャー委員会のイ・ハクヨン委員長と「技術覇権時代、政府の対応方向を確立するための国会政策討論会」(以下、「討論会」)を共催(オンライン)すると発表した。

この討論会は、技術覇権競争、グローバル供給網の再編、デジタル転換など、急変する国際政策環境の変化の中、韓国が技術競争で優位を占めるように、政府の政策方向と対応戦略について専門家と意見を交換し、深く議論するために開催された。

韓東大学国際地域学科のキム・チュンヒョン教授の「国際技術覇権競争と今後の展望」に対する基調講演を皮切りに、龍仁大学中国学科のパク・スンチャン教授の「中国の技術覇権戦略」、対外経済政策研究院のカン・クサン副研究委員の「米国の技術覇権戦略」、韓国外国語大学のカン・ユドク教授の「欧州の技術覇権戦略」に対する主題発表が次々と行われる。

基調講演と主題発表の次は、「技術覇権時代、政府の対応方向」をテーマにパネルディスカッションが行われる。パネルディスカッションでは、韓国経済新聞AI経済研究所のアン・ヒョンシル所長を座長に、科学技術政策研究院のパク・ファンイルグローバル革新戦略研究本部長、ソウル大学政治外交学部のキム・サンベ教授、産業研究院のキム・トンス先任研究委員がパネラーとして参加する。

基調講演では、韓東大学のキム・チュンヒョン教授が、中国の浮上に対する米国の認識、既存の秩序と米国のリーダーシップを維持させるための対応措置、中国の技術崛起および外部牽制に対する認識や対応などについて紹介する。また、米中技術覇権競争の含意と韓国外交の挑戦と課題を提示する。

最初の発題では、龍仁大学中国学科のパク・スンチャン教授が、中国の革新経済の成長と発展、中国から見た米中覇権競争、双循環戦略、サイバー空間の一帯一路などを紹介する。第二番目の発題では、対外経済政策研究院のカン・クサン副研究委員が、バイデン政府の政策の基調、米国の雇用計画、供給網検討に対する指示と後続措置、技術覇権関連立法などについて説明する。第三番目の発題では、韓国外国語大学のカン・ユドク教授が、欧州においての技術・産業の競争力、米中競争に対するEUの見方、EUの技術革新戦略について紹介する。

イ・ハクヨン国会議員は開会挨拶で、「韓国が新産業の先導国として飛躍するためには、先端技術と知的財産を先制的に確保し強力に保護すべきである」とし、「国会でも、企業間に技術を奪い取る悪習を断ち切らせることをはじめ、海外流出・侵害から韓国の技術と知的財産が十分に保護されるように、法制整備に努力する」と述べた。

韓国特許庁長は歓迎挨拶で、「世界各国は、「産業政策のルネサンス」と言うほど、先端技術の開発、供給網の再建などのために積極的な産業政策を展開している」とし、「韓国政府も未来革新技術の先占、開発された技術の保護、デジタル転換への対応のために全方位的に努力を傾ける」と述べた。

一方、このセミナーは、新型コロナウイルスにより、必要人数のみが参加し、韓国特許庁の公式ユーチューブ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じてオンラインによる生中継で開催した。

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