知的財産ニュース 民間技術専門家、特許審判に参加する!

2021年8月11日
出所: 韓国特許庁

韓国特許審判院の専門審理委員の候補者募集を開始

新しく実施される韓国特許審判院の専門審理委員制度を通じて、民間の技術専門家が特許審判に参加するようになる。これにより、先端技術分野や現場の知識が必要な技術分野に対する韓国特許審判院の技術専門性がより一層高まることとなる。

専門審理委員制度が10月から実施されることにより、韓国特許審判院は8月9日(月曜)から8月31日(火曜)まで、専門審理委員の候補者を募集すると発表した。

第四次産業革命関連の先端技術分野および現場の熟練した知識・経験が必要な技術分野に焦点を合わせ、人工知能、自律走行、二次・燃料電池、無線通信(5G/6G)、動画・オーディオの圧縮、フィンテック、半導体(フォト、蝕刻、蒸着技術)、ロボット制御、地盤安定化、変速機、バイオヘルスケアなどの11個の技術分野における専門審理委員の候補者を募集する計画である。

専門審理委員の候補者は、審判長の要請があった場合、審判事件の技術内容関連事案について説明または意見を記載した書面を提出したり、期日に出席して説明や意見を陳述したりすることができる。また、審判長の許可を得て、当事者、証人などの審判関係人に直接質問もできる。ただし、審判合議には参加できない。

この度選定される専門審理委員の候補者は2021年10月21日から2年間、特許審判院の専門審理委員の候補者リストに登録される。

一方、専門審理委員の候補者募集における詳細な応募条件や方法については、韓国特許庁のウェブサイト 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの公告掲示板で確認できる。申請を希望する関連技術分野の専門家は、韓国特許庁のウェブサイトで必要書類をダウンロードして作成し、2021年8月31日(火曜)までに韓国特許審判院に郵送またはメールで申し込む。

韓国特許庁の審判政策課長は、「この度募集する専門審理委員の候補者は、特許審判院の技術専門性を補う助っ人としての役割を果たす」とし、「専門審理委員の候補者募集に、関連技術分野の専門家の積極的な応募をお待ちしている」と述べた。

韓国特許審判院の専門審理委員の候補者募集に対する詳細については、韓国特許審判院審判政策課(+82-42-481-5489)にお問い合わせができる。

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