知的財産ニュース 特許庁、室内運動器具の知財権虚偽表示に当たる172件を摘発

2021年6月7日
出所: 韓国特許庁

ホームトレーニング族を混乱させる特許の虚偽表示にご注意ください!

韓国特許庁は、オンラインで販売されている室内運動器具の5,000件を対象に、特許などにおける知的財産権の虚偽表示を特別点検(※)した結果、8つの製品から172件(URL基準)の虚偽表示を摘発したと発表した。

※主なオンラインマーケット(11番街、Gmarket、G9、Auction、NAVERスマートストア、Interpark、Coupang、TMON、WeMakePrice)で販売されている室内運動器具を対象に約1ヵ月間(4月19日~5日14日)実施

今回の点検は、新型コロナウイルスの長期化により自宅で運動を楽しむ、いわゆる「ホームト族」が増えるにつれ、インターネットで室内運動器具を購入する消費者の被害を防ぐために行われた。

虚偽表示で摘発された類型を見ると、権利が消滅した後も有効な権利として表示した行為(88件)、デザイン権を特許権に誤って表示した行為(39件)、製品と関係のないか、または存在しない番号を表示した行為(37件)、出願中の製品を登録で表示した行為(8件)である。

特許庁は、摘発された172件を対象に、販売者に知財権虚偽表示に当たることを知らせ、適切な表示方法を説明して虚偽表示した掲示物に対する修正、削除などの是正措置を取るようにした。

「室内運動器具における知財権虚偽表示の事例」

デザイン権を特許権に誤って表示
デザイン権を特許権に誤って表示

製品と関係のない登録番号を表示(例示は、「電子センサー付きの自動リターンパッティングマット」の宣伝文だが、特許番号は「携帯端末のコンピューターサウンド出力装置および方法」に関する発明の番号)
デザイン権を特許権に誤って表示|製品と関係のない登録番号を表示(例示は、「電子センサー付きの自動リターンパッティングマット」の宣伝文だが、特許番号は「携帯端末のコンピューターサウンド出力装置および方法」に関する発明の番号)

権利が消滅された登録番号を表示
権利が消滅された登録番号を表示

特許出願中の製品を登録で表示
特許出願中の製品を登録で表示

また、消費者の知財権虚偽表示に対する理解度を高めるために、今回点検した事例のうち、知的財産権を正しく表示した製品の情報などを知的財産権虚偽表示申告センターのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて提供する予定である。

今後、特許庁と韓国知識財産保護院は、国民の健康・安全に関わる製品における知財権虚偽表示の点検を強化し、知財権虚偽表示を予防するための主要オンライン事業者および出店販売者などを対象に関連教育を拡大運営する計画である。

特許庁の産業財産保護協力局長は、「新型コロナウイルスの長期化により、非対面消費が急増し、知的財産権を信頼する消費者の心を悪用した虚偽表示の増加が懸念されている」とし、「今後も知財権虚偽表示に対する積極的な点検と是正措置を通じて、健全な商取引秩序の確立に貢献したい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195