知的財産ニュース 特許庁、官民協業で優秀特許基盤の創業企業への投資誘致を支援

2021年5月25日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は、5月25日(火曜)14時に城南市、26日(水曜)15時にKDB産業銀行とともに優秀特許を保有している創業企業の資金確保を支援するため、オンライン投資誘致説明会を開催する。

共同投資誘致説明会は、両機関との協業により2020年から続いてきたものであり、2020年に「城南市企業の知的財産競争力強化および知的財産エコシステムの活性化に向けた業務協約」を締結し、共同で発掘した創業企業を対象にして投資誘致説明会(城南知的財産スタートアップロードデー)を開催してきた。

KDB産業銀行は、2019年10月に特許庁が中央部処では初めて「KDBネクストラウンド」の公式パートナー機関として登録され、優秀特許を基盤にする創業企業が事業化資金を確保することができるように支援してきている。

上半期の共同投資誘致説明会には、新型コロナウイルスの状況の中で、デジタル経済への移行が加速化している韓国国内の産業環境を支援するために特許庁が確立した「デジタル経済をリードする知的財産イノベーション戦略」に沿って厳選されたICT分野の創業企業が参加する。

25日に開催される「第3回城南知的財産スタートアップロードデー」には、前立腺がんを予測する遺伝子検査キットを製作して分析SWを提供するPROCAGEN、移動通信基地局の信号方向を測定できるセンサーを製造するSensorCane、ビジネスプラットフォームを構築するための低消費電力の無線通信デバイスとSWを生産するBuildit、モノの知能化の複合センサー技術をもとに路面状態を測定して交通情報を提供するalgo-thing、AR空間を計測する技術を活用してインテリア設計をサポートするGowoonwooriの5社が参加する。

26日に開催される「2021 KDBネクストラウンド・特許庁」には、LiDAR基盤のモーション認識センサーを開発するCoreDAR、ペット向けの光化学反応による複合抗がん治療機能付きナノ型医薬物質を開発するDr.i&B、電線被覆むき不要の瞬間接続電線コネクターを製造するAlphaO、化粧品向け低有害性のアミノグリセロール殺菌保存剤を生産するBJ BIOCHEMなどの会社が参加する。

行事は政府の社会的距離の確保方針を遵守して非対面型で行われ、11月にも下半期の行事をそれぞれ追加開催する予定である。

特許庁の特許事業化担当官は、「コロナ禍の長期化により資金難に苦しんでいる技術創業企業を支援するための行事を自治体、民間金融機関と共同で開催することができ、嬉しく思っている」とし、「これからも協業機関を拡大して庁内の支援事業との連携を強化し、創業企業支援に向けた官民協業事業がさらに活性化するよう取り組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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