知的財産ニュース オンラインモールの模倣品取締りによりK-ブランドの新南方進出支援

2020年5月21日
出所: 韓国特許庁

  • BT21、ポロロ、タヨ、トボット、ロボカーポリーなど、「韓国の代表キャラクター」、新南方地域で人気
  • 一見すると正規品と大差がない「模倣品」、斜めに傾いた「ポロロ」のメガネ、「POLI」が「PLOI」に
  • 特許庁、ASEANのオンラインモールでK-キャラクターの模倣品845件のブロックを試験的に支援
     
  韓国特許庁は、韓国知識財産保護院を通じて、ASEANのオンラインモールで販売されている、K-キャラクターの模倣品販売の掲示物845件を最終的にブロックしたと発表した。

これは、新南方地域の電子商取引企業と協力し、ASEAN 6ヵ国(※)を対象に2020年3月から2ヵ月間で「K-キャラクター」の4社(5ブランド:BT21、ポロロ、タヨ、トボット、ロボカーポリー)を中心に試験的に支援した結果である。

※タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン

韓国知識財産保護院の企業専門担当者がオンライン模倣品の種類を把握し、ASEANのオンラインモールをモニタリングした結果、模倣が疑われる計857個の掲示物を発見した。そのうち848件の掲示物を代理申告して、最終的には845件をブロックすることに成功した。

企業側は、「ASEAN諸国における知財権の保護環境は劣悪であるが、中小・中堅企業は担当者を投入して、現地代理人を選任することに大きな負担を感じる」とし、「今回のASEANのオンラインモールに対する特許庁の速やかな模倣品の取締りにより、ASEAN市場進出へのあい路を解決することができた」と述べた。

特許庁の産業財産保護協力局長は、「今回の試験的な支援により、新南方地域で韓国ブランドの位置づけは高まったが、それに伴う模倣品取締の支援はさらに必要になったと再確認した」と述べた。

また、「正規品との区別がつかないほど精巧な模倣品が流通され、韓国企業の売上高が減少し、ブランドのイメージも低下する恐れがある」とし、「ASEANに進出した輸出企業のために、オンライン市場での模倣品流通対応支援および現地の主要オンラインモールとの協力も継続的に拡大していく」と述べた。

海外のオンラインモールで流通される模倣品に対する被害申告や対応相談は、海外K-ブランド侵害申告センター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、韓国知識財産保護院の海外戦略チーム(+82-2-2183-5883)に問い合わせることができる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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