知的財産ニュース 特許庁、地域企業の危機克服に向けた、「上半期On-line知的財産スタートアップロードデー」を開始

2020年5月19日
出所: 韓国特許庁

第55回発明の日(5月19日)から2ヵ月間、毎週1回開催(計8回)

韓国特許庁は、新型コロナウイルスの拡散による地域経済の低迷を回復させ、優秀特許を保有している創業企業に投資誘致の機会を提供する、「2020年上半期On-line知的財産スタートアップロードデー」を開催すると発表した。

2019年から開催された知的財産スタートアップロードデー(※)は、特許庁が主催する地域別の投資誘致説明会で、当初は地域創造経済革新センターとともに地域巡回の方式で開催する予定だったが、政府の社会的距離の拡大方針に従って、2020年の上半期は非対面方式で行われる。

※2019年35社参加、6社は119億7,000万ウォンの投資誘致確定および9社は投資検討中

今回のOn-lineロードデーは、最近の世界的な景気低迷と民間投資縮小により、資金難に陥っている地域創業企業を支援するために開催回数と参加企業を大幅に拡大して推進される予定である。

第55回発明の日である5月19日から7月8日まで毎週1回ずつ、計8回にわたって開催され、地域の創造経済革新センターと共同発掘した忠清道、大田広域市、世宗市、江原道、大邱広域市、慶北地域の優秀特許を保有している創業企業43社とエンジェル投資家、アクセラレーター、ベンチャー投資家など40人余りの専門投資家が参加する。

特に、参加企業の情報を事前に提供し、計100人余りの投資家がこの行事に参加希望を示しており、投資家の選定過程で高い競争率を見せ、投資誘致への期待感を高めている。

上半期の行事は、特別災難地域(大邱・慶北)の創業企業を支援するための行事からスタートし、特許庁の支援事業(※)優遇企業、地域の主力産業分野の企業支援などの順でテーマ別に開催される。

※IP-R&D支援事業:知的財産権の分析を通じた中小企業のR&D戦略確立を支援

参加企業と投資家を合わせたすべての参加者がそれぞれのワークスペースで、オンライン会議プラットフォーム(Gooroomee)を利用してOn-lineロードデーに参加し、特許庁長も2020年の最初のロードデーに参加するために執務室でオンラインアクセスして行事の開催を祝って企業を激励した。

また、行事終了後に企業のIR映像と関連資料を、IP-Market(特許庁、国家知識財産取引プラットフォーム)、Venture-IR(韓国ベンチャーキャピタル協会、オンライン投資マッチングプラットフォーム)、エンジェル投資支援センター(韓国エンジェル投資協会、オンライン投資マッチングプラットフォーム)などを介して他の投資家にも追加提供することで、参加企業への投資誘致の機会を拡大する計画である。

特許庁長は、「新型コロナウイルスの非常事態により、内外的に厳しい状況であるが、独自の技術と柔軟な組織文化が強みである創業企業は危機をチャンスに変えられる」とし、「優秀特許を持つ創業企業が特許を基盤にして初期事業資金を確保し、持続的な投資誘致を進めて優良企業に成長できるように制度的な支援を強化していく」と述べた。

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