知的財産ニュース 新型コロナウイルスの影響のなかでも特許出願は順調

2020年5月8日
出所: 韓国特許庁

2020年1〜4月、韓国企業の海外特許出願が大幅に増加

韓国特許庁は、新型コロナウイルスの影響にもかかわらず、特許出願件数が大きな増加傾向を見せていると発表した。

特許庁によると、2020年4月までの韓国国内の特許出願は6万5,499件で、前年同期比2.9%増加した。特に、特許庁に受け付けられたPCT(※)国際出願は、計5,899件で、前年同期比12.6%増加したことが分かった。

※Patent Cooperation Treaty(特許協力条約)の略で、この条約に基づき国際出願書を提出すると、複数の指定国に同時に出願した効果が発生する。

ここ5年(2015〜2019年)間、韓国国内の特許出願の年平均増加率が0.6%、PCT国際出願が6.7%であったことから、2020年は新型コロナウイルスによる厳しい状況のなかでも、出願がより活性化したと言える。

これらの特許出願の増加をけん引した主体は、大企業(前年同期比9.8%↑)、中小企業(6.6%↑)の韓国企業で、出願件数の増加率が低迷な外資系企業(0.5%↓)、韓国国内の個人(0.2%↓)と比較される。

それと同様に、PCT国際出願の増加も、大企業(前年同期比21.0%↑)と中小企業(6.5%↑)がリードしたことが分かった。

特許庁の情報顧客支援局長は、「厳しい状況のなかでも、韓国の企業が先頭に立って知的財産に投資したのは、非常に希望的なことである」とし、「韓国企業が特許などの知的財産を武器に世界市場を確保できるよう積極的に支援していく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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