知的財産ニュース 特許庁、発明教育の歴史と優秀事例を網羅した「発明教育白書」を初めて発刊

2020年3月30日
出所: 韓国特許庁

学生の生き方を変えた記録、発明教育白書を発刊

韓国特許庁は過去30年間取り組んできた小・中学校向け発明教育の発展課程と優秀事例を体系的に整理し、今後の政策資料として活用すべく、「発明教育白書(副題:発明教育百年の計)」を初めて発刊した。

今回発刊された発明教育白書は、史料的価値と多様な事例を総合するために資料収集の段階から発明教育関係者のインタビュー、諮問会議および懇談会などを行った。これにより、これまでの発明教育の政策、奨励事業、法律の制定などの内容を収録した「発明教育史」と発明教育を通じた学生・学生の保護者・教師の成功事例を盛り込んだ「発明教育の優秀事例集」を制作した。

「発明教育史」は、4つの内容で構成されている。学生発明班の設置、全国発明巡回教育などの初期基盤構築の過程を記録した「偉大な挑戦」、発明教育事業、発明大会など政策拡大過程を盛り込んだ「情熱の模索」、正規教科への反映、発明教育支援法の改正など、基盤づくりの過程を記録した「跳躍の加速化」、最後に今後の推進方向と専門家の提言などの発展方向を記録した「想像の未来」である。

「発明教育の優秀事例集」には、現場のリアルな意見を収録した15の成長事例を盛り込んだ。 -発明・特許特性化高校と次世代英才企業家の教育を受け、発明で体の不自由な方々の生活を配慮し、心温まる発明を実践する (株)COMERの代表クォン・ソウォンさん -学生発明教育の先頭に立ち、その功労を認められ2回も大統領標章を受けたソウル普成高校の先生チョン・ホグンさん -母親の格別なクリエイティブ性に対する教育により、子供の時から発明家として成長し、発明知育玩具会社の CEOになった(株)SEMOGANEMOの代表ムン・へジンさんの家族 の話など、発明によって変わった人生に関するストーリーをさまざまな視点で紹介している。

特許庁長は、「イノベーションを主導する創意・融合型の人材養成において最適なツールは発明教育である」とし、「30年間の絶え間ない挑戦と情熱の足跡が盛り込まれているこの白書が新たな発明教育の百年を切り開く貴重な資料になることを期待している」と述べた。

本白書は全国市・道教育庁、発明教育センター、発明・特許特性化高校などに配布する予定であり、白書全文は特許庁ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、または発明教育ポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認することができる。

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