知的財産ニュース 特許庁、自治体と共に地域のスタートアップを支援

2019年11月1日
出所: 韓国特許庁

「第3回IPスタートアップロードデー」、
10月31日(木曜)13時30分から17時40分、慶南創造経済革新センター

特許庁と慶尚南道は、10月31日午後1時30分慶南創造経済革新センターで、優秀な知的財産(IP、Intellectual Property)を保有する有望なスタートアップ(以下、IPスタートアップ)の投資誘致を促すための「第3回IPスタートアップロードデー」を開催する。

今年6月から地域巡回方式で開催されている今回のイベントでは、様々な投資家グループと民間の後援機関が参加し、江原・嶺南地域のIPスタートアップ15社を対象に投資と事業支援の機会を提供する。

特に、今回の第3回ロードデーは、初めて巡回地域の自治体(慶尚南道)と金融機関(BNK金融グループ)、経済団体(慶南商工会議所協議会)が共にすることで、地域のIPスタートアップの支援に向けた官民協業の基盤を整えたということで意味がある。

今回のイベントでは、特許庁審査官の参加で発掘した企業が参加する「パイロットリーグ」と、審査過程で落ちた企業に再挑戦の機会を与える「再挑戦リーグ」などを新たに行い、政府出資ファンド運用会社を多く招待(※)し、企業の参加ルートと投資誘致の機会を拡大した。 

※マザーファンド運用会社9社、地域ファンド運用会社4社、エンジェル投資ファンド運用会社8社が参加

今回のイベントのために、POSCO、SK Telecom、DOOSAN、BNK金融グループなど10余りの後援機関が、社内の支援プログラムの参加と創業支援センターの入居優遇などの支援を提供する予定であり、参加企業の発表結果を基に計800万ウォンの賞金と特許バウチャー、広告制作権などの多様な副賞を授賞する。    特許庁はスタートアップの資金確保の支援に向けて、優秀なIPを基盤にするIP金融支援(※)を広げており、今年からは直接的な投資誘致の機会を提供するために、IPスタートアップロードデーを施行している。

以前、首都圏と忠清、湖南で行われたイベントを通じて約20企業が参加し、現在まで計34億5,000万ウォンの投資誘致を受けており、11企業に対しては投資の検討が進められている。

特許庁長は、「地域のスタートアップ向けの支援イベントが、自治体、地域の金融機関と共に行われたことを意義深く思う」とし、「今後も、優秀技術を保有するスタートアップを対象に、資金確保に加え、多様な支援プログラムへの参加機会を提供することができるよう、官民の協力を広げていきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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