知的財産ニュース 特許審判院、主要事件の審決文および要旨を速報サービスで提供

2019年7月23日
出所: 韓国特許庁

「審判速報サービス、これからはメールで確認してください!」

特許審判院は、主要審判事件に対する審決文と関連事件の要旨を特許審判院のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよびメールを通じて速報サービスで公開すると明らかにした。

特許審判院は、年間に処理される10,000件余りの審判事件のうち、新しい法律的・技術的な争点がある場合、または国民が関心を持ちやすいような事件を選定してサービスする予定である。

興味深い一例として、「傷口治療用の軟膏剤で有名な『Madecassol』の商標を『化粧品』に使用することができるか?」「Madecassol」の商標は、消費者に医薬品として認識されているため、「化粧品」で商標登録しても商標として使用することができない。その理由は、化粧品法で医薬品として認識される憂慮のある表示を化粧品に使用することができないように定めているためである。

本来、商標は登録後3年間使用しないと登録の取消になるが、上記のように「化粧品法の規制により、商標を使用できない事由がある場合、登録の取消になるのか?」といった興味深い争点などを審判速報サービスで紹介する予定である。

審判結果が法院を経て確定になるまで長い時間がかかるが、審判に対する国民の関心の高まりから、審判速報サービスを導入しており、ただし、サービスで公開される事件は、法院に提訴され結果が変わることもあるため、注意が必要である。

特許審判院長は、「審判事件に新しい法律的・技術的な争点がある場合、これを国民に迅速に提供する必要がある」とし、「特許審判院では、審判事件の迅速かつ正確な処理とともに、政府イノベーションの一環として、国民に多様で有益な審判情報を迅速に提供できるよう、より努力する」と述べた。

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