知的財産ニュース 夏より熱い、特許訴訟の弁論競演の現場に

2019年8月26日
出所: 韓国特許庁

特許法院・特許庁、第6回特許訴訟の弁論競演大会を共同開催

特許庁と特許法院は、8月26日午前11時、法学専門大学院の学生が模擬裁判を通じて実力を競う、「第6回特許訴訟の弁論競演大会」を特許法院(大田市西区)で開催することを明らかにした。

特許法院と特許庁が共同で主催し、法学専門大学院協議会が後援し、韓国発明振興会が主管する本大会の目的は、知的財産権に関する紛争が持続的に増えているなかで、未来の法曹人に特許訴訟の実務を体験できる機会を与え、関連分野での実務能力を備えた未来の法曹人を育成することである。

大会の進め方は、特許法院の判事と技術審理官、特許審判院の審判官が出題した、特許訴訟および商標訴訟の各事例型問題について、参加者が弁論のための準備書面を作成・提出し、弁論期日として想定された大会本選では、既に提出された準備書面を基にして裁判部に自分の主張を説得力のある形で伝え、相手の主張を効果的に反論するための弁論競演を披露することとなる。

一方、大会を控え、6月1日には、特許法院で特許・商標訴訟の実務を始めて経験する法学専門大学院の学生のための、大会説明会および事前教育が実施された。大会説明会および事前教育では、前年度の特許庁長賞受賞者のノウハウの共有と、特許法院判事の特許・商標訴訟の主要争点についての講義および弁論時の注意事項の案内などが行われた。

今年の大会には、全国の25の法学専門大学院の中、14の大学院から45チームが申請し、書面審査を通して24チーム(特許分野16チーム、商標分野8チーム)が本選進出チームとして選抜され、8月26日特許法院の法廷で、本選の模擬弁論を通して受賞者が決定される。大会の受賞者は、特許法院の判事と技術審理官で構成された裁判部が、各参加チームの弁論レベルを総合的に評価して選抜される。

弁論競演者の中、各分野の上位2チームには、それぞれ特許法院長賞、特許庁賞と賞金400万ウォンが授与されるなど、総賞金4,000万ウォンが与えられると共に、上位6チーム(特許4チーム、商標2チーム)には特許法院の深化研修の機会が与えられる。

特許法院と特許庁は、この大会が、知的財産権分野の実務能力を備えた法律家の育成に貢献し、さらには今後、国民と企業に高水準の知的財産権の法律サービスを提供する礎になることを期待している。

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