知的財産ニュース 第6回生活発明コリアの公開審査および授賞式を開催

2019年11月13日
出所: 韓国特許庁

創意的な女性の挑戦!
生活アイデアの「最高」を選ぶ

特許庁が主催し、韓国女性発明協会が主管する「2019生活発明コリア」の公開審査および授賞式が、11月22日(金曜)午後2時ソウルCOEXで開催される。

今年で6回目を迎える「生活発明コリア」は、女性の生活密着型製品アイデアを公募・選定し、知的財産権の出願と試作品の製作、事業化のコンサルティングの提供など、女性の創業と雇用創出を支援する事業である。

生活発明アイデアは、1月31日から4月8日までオンライン申請を通じて、計1,731件が受け付けられた。その後、オンライン審査と先行技術調査、面接審査を経て、44対1の競争率をくぐって39件のアイデアが最終的に選定された。

特許庁は、選ばれた39件を対象に専門家のメンタリングと試作品の製作を支援し、部門によっては特許出願、専門家のコンサルティングなどさまざまな特典を提供した。

※生活発明コリアの参加部門別支援プログラム (1)部門1:出願されていないアイデア → 専門家のメンタリング、デザイン・試作品の製作、知財権の出願 (2)部門2:出願したが製品開発はされていないアイデア → 専門家のメンタリング、デザイン・試作品の製作、事業化のコンサルティング

制作された試作品は、11月22日(金曜)に会場で展示される予定である。今回の試作品は、環境と健康を考慮した生活用品をはじめに、手軽さに重点を置いたペット用品とIoT(モノのインターネット)生活家電など多様である。

※(例)プラスチックの使用を減らす「固形シャンプー」、高血圧患者向けの「塩分測定トレイ」、歯が弱いペット向けの「ウェットフードの自動製造機」など

「部門1」の試作品26件は、11月20日まで実施されるネットユーザーによる投票と、11月22日に行われる専門家による現場審査の点数を合算して公開評価される。最高点数の提案者には大統領賞と発明奨励金1,000万ウォンが授与され、国会議長賞と国務総理賞の受賞者にはそれぞれ200万ウォンの発明奨励金が授与されるなど、生活の中での女性アイデアの「最高」を選ぶ。

「第6回生活発明コリアの公開審査および授賞式」は誰でも無料で参加でき、「オンライン投票」と「ヒット予感」などイベントの参加者は景品も受けることができる。詳細については、生活発明コリアウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

特許庁長は、「最近の米中貿易紛争や日本の輸出規制など、自国の技術を武器にする技術覇権の争いが激しい国内外の環境下で、知的財産基盤の技術イノベーションはいつにもまして重要である」としつつ、「これをきっかけに、創意的な女性のアイデアで商品化が容易な生活発明を発掘し、女性の創意力と知的財産権を基に、より成長して発展していくよう、多様な知的財産教育と女性に相応しい支援政策を発掘し進めていきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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