知的財産ニュース 特許出願制度、教えます!

2019年4月11日
出所: 韓国特許庁

特許庁、「特許出願制度巡回説明会」の申込・受付を開始

「知的財産権とは何かを分かる機会となった。自分のアイデアが特許に登録できるのか、どのような手続きとプロセスが必要なのか気になっていたが、講義で詳しく説明していだだき、また相談も受けられ非常に有意義な時間でした」(特許出願制度巡回説明会にて、キム(15歳)君)(全羅南道光陽、多鴨中学校2018年9月3日)

4月11日(木曜)、特許庁は政府革新の一環として知的財産の裾野を広げるべく、学校、自治体、中小企業・団体などを対象に、「特許出願制度巡回説明会(以下、巡回説明会)」事業を実施すると明らかにした。

2017年(※)から始まった「巡回説明会」は、説明会を必要とする機関・団体の申込を受け、希望する場所を訪問し説明会を行うことであり、2019年は計30回を実施する計画である。

※2017年8回(370人参加)、2018年28回(1,033人参加)出願制度巡回説明会開催

巡回説明会は、主に特許・商標・デザイン出願の手続き、関連法令および制度、また出願人がよく間違える失敗事例や対処方策などの内容で行われ、説明会が終わった後は弁理士の相談およびコンサルティングを受けることができる。

今回の説明会を通じて、出願手続きの未熟による権利の無効や権利の死蔵にならないよう未然に防止し、失敗事例の対処方策など現場中心の情報提供で知的財産の権利確保につながるとみられる。

説明会の参加を希望する機関・団体は、特許庁(出願課)まで公信または電子メール(leeyh1014@korea.kr)にて申込できる。

受付期間は4月から10月末までで、受付後、申請機関の希望内容を勘案し、専門技術分野の弁理士を講師にマッチングするなど、需要に合わせて説明会および相談・コンサルティングを行う計画である。

特許庁出願課長は、「知的財産の重要性は誰もが認識しているが、まだ現場では権利確保において至らない点が多い」とし、「巡回説明会を通じて多くの国民が知的財産への理解を深め、権利確保の機会を増やすことができるよう最善を尽くしていく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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