知的財産ニュース 外国人の商標出願、持続的に増加している!

2019年7月16日
出所: 韓国特許庁

国別では米国、日本の順

外国の企業と個人を含む全体の外国人の韓国での商標出願が持続的に増加している。

特許庁によると、過去10年間(2010年~2019年3月)で、外国人が韓国に223,779件の商標を出願したことが明らかになった。

これは、同じ期間の韓国全体の商標出願の1,517,626件の14.7%に該当する占有率である。

年度別にみると、2010年は18,270件だった出願件数が、2018年は29,795件へと大きく増えており、外国人の出願の増加傾向が規模面で続いていることを示す。

国別でみると、TM5(※)国家を中心に商標出願が多かった。

※TM5(Trade Mark 5):商標分野の五つの先進特許庁(韓国・米国・欧州・日本・中国)

これまで、韓国に商標を出願した159ヵ国のうち、TM5国家を含む上位10ヵ国が187,093件を出願しており、全体の出願件数223,779件の83.6%と絶対的な占有率となっている。

その中で、米国が57,810件と、韓国に最も多く商標を出願しており、次いで日本が33,847件、中国が30,908件、ドイツが16,453件の順であった。

外国人が韓国に商標出願を多く行った主要品目は、携帯電話など生活密接型商品である。

外国人の出願が多かった上位10品目は、携帯電話など電子機械器具、衣類、化粧品、医薬品といった主に生活に密接する商品であり、計120,841件を出願した。

これは、全体の出願件数223,779件の54%に達するものであり、このような品目に商標出願が集中される理由としては、商品のトレンドの変化が早いなど、生活密接型商品の主な特性から「新製品の開発と販売」が多かったためと分析される。

特許庁商標デザイン審査局長は、「外国人の韓国での商標出願の持続的な増加は、グローバル市場において韓国がブランドの成功可否を判断する有効な市場となっており、韓国経済の規模の拡大によるもので、これからもこの傾向は続くだろう」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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