知的財産ニュース 世界七番目の200万号の特許登録、文大統領が直接署名し授与

2019年9月19日
出所: 電子新聞

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9月19日、200万号の特許登録を受ける発明者と、100万号のデザイン登録を行う創作者などを青瓦台(チョンワデ)に招待し、特許証とデザイン登録証を直接授与する行事を開催した。日本の経済報復措置などの技術覇権に振り回されないため、源泉技術競争力の重要性を発信する場として行われた。

文大統領は19日午前に青瓦台本館の執務室で、200万号特許権者のイ・スンジュOrum Therapeutics代表と、100万号デザイン権者のハン・ヒョンソプHHS代表に、直接署名した特許証とデザイン登録証を授与した。

200万号特許登録は、1946年に特許制度が導入されてから73年目で、世界では米国、フランス、イギリス、日本、ドイツ、中国に次いで7番目である。日本は1995年、中国は2016年に200万号を登録した。

何よりも韓国は、第1号の特許登録(1948年)の以後、100万号の登録(2010年)まで62年かかったのに対し、100万号から200万号の登録(2019年)までは9年で達成した。

今回の200万号特許は、「エンドソーム(細胞内の吸入により形成される小胞)の脱出構造のモーティブおよび活用」という名称の、治療用の抗体による腫瘍抑制のバイオ技術で、発明者はキム・ヨンソン亜洲大教授、特許権はイ・スンジュOrum Therapeutics代表である。

100万号のデザイン登録商品はバイオ技術を活用した「スマート安全帽」で、デザイン創作者はキム・クァンミョン蔚山科学技術院副教授、デザイン権者はハン・ヒョンソプHHS代表である。授与式には特許発明者と特許権者、デザイン創作者とデザイン権者4人が参加した。

通常的に特許証は特許庁長が署名するが、今回の特許証は大統領と特許庁長が署名する証書として特別に制作され、大きな意味を持つ。

文大統領は、特許証とデザイン登録証に直接署名した後、発明者のキム・ヨンソン教授には朝鮮時代の代表的日時計の仰釜日晷(こうふにっき)を、創作者のキム・クァンミョン教授には朝鮮時代の潜行御史の標準尺である四角鍮尺を記念品として授与した。

青瓦台は「今日の授与式は、米中貿易紛争と日本の輸出規制など、自国の技術を武器にした技術覇権争いが激しい対外環境に対応するために、知的財産による技術イノベーションの重要性を強調し、企業家、科学技術者のイノベーション成果を激励する目的で行われた」と伝えた。

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