知的財産ニュース 特許を取得したインプラント?きめ細かく確認してください

2019年3月6日
出所: 韓国特許庁

特許庁、歯科病院・医院による特許虚偽表示など38件を摘発

韓国特許庁は、全国17,703以上の歯科病院・医院を対象に、特許などの知的財産権虚偽表示について集中調査した結果(2018年5月~12月)、全国の22の歯科で38件の虚偽表示をしていることを摘発したと発表した。  

特許、商標などの知的財産権の表示は、独占的権利の保有を競合他社に知らせることで、不要な紛争を防止するだけではなく、製品・サービスのマーケティング手段としても使われる。

このようなマーケティングの手段として、一部の歯科病院・医院では、特許を取得していないインプラント・矯正装置に虚偽で特許を表示して消費者の混乱を招いているため、特許庁と韓国知識財産保護院(知的財産権虚偽表示申告センター)が合同で調査を実施した。

主な違反内容としては、消滅した知的財産権番号を表示(26件)、商標やデザインを特許で表示(7件)、登録拒絶された番号を表示(4件)、出願審査中の特許を登録したと表示(1件)などがある。

特許庁は摘発された22の病院・医院に対し、知的財産権を正しく表示するように是正措置を取り、歯科のウェブサイトやオンラインコミュニティでの虚偽表示広告の内容は、すべての修正済みである。

また、今後もこのような知的財産権虚偽表示行為が発生しないよう、大韓歯科医師協会などと協力し、知的財産権の正しい表示に関するガイドラインとリーフレットを配布した。

特許庁産業財産保護協力局の局長は、「特許虚偽表示に関する広告は国民の健康と安全に影響を及ぼす医療機関や生活必需品などに蔓延している」とし、「消費者は特許広告行為に対し、細心の注意を払う必要がある」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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