知的財産ニュース 特許庁、「発明体験教育館」1号を設置する地域に慶尚北道教育庁を選定

2018年12月10日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は「発明体験教育館」を設置・運営する教育庁を公募した結果、「慶尚北道教育庁を優先的に交渉する教育庁に最終的に選定した」と発表した。

2つの市・道教育庁が公募に応じ、現場調査(2018年10月25日~10月26日)と総合審査(2018年10月30日)を経て慶尚北道教育庁が最終的に選ばれた。

「発明体験教育館」は、青少年には体験・深化型発明教育を、小中高校の教員には体験中心の研修を提供する。このほか、発明教育プログラムを開発・普及し、創造性に富んだ児童・生徒を次世代革新家に育成する計画である。

小中高校の正規教科における発明関連の内容は理論中心になっており、発明教育センターでは体験型教育を実施しているが、小規模施設であるため、実習・体験教育には限界があった。そのため、従来の施設の限界を補完するために、発明体験教育館の設置を推進することになった。

慶尚北道教育庁は慶州市にある皇南小学校の建物を改装し、「発明体験教育館」にする計画である。

皇南小学校は瞻星台(チョムソンデ)、石窟庵(ソックラム)、鮑石亭(ポソッチョン)など、歴史が残した発明の遺産について探究し、地域ならではの特色を生かした発明教育を行ってきた。発明体験教育館に改装した後は、これまでの教育を基に、地域の青少年に最新の技術と伝統文化遺産が結合した発明教育を実施する予定である。  

特許庁は施設の改装、教育機材の購入、教育運営などに2019年度の事業費47.6億ウォンを支援し、慶尚北道教育庁は敷地・建物を提供し、施設の改装、教育機材の購入などに約90億ウォンを投資する予定である。

特許庁は慶尚北道教育庁に選定結果を正式に通知し、慶尚北道教育庁と「発明体験教育館事業推進に関する業務提携」を締結する予定である。

特許庁長は、「発明体験教育館の1号を設置することで、体系的な発明教育を支援するとともに、地域の革新的な人材を発掘する計画だ」とし、「慶州の伝統文化遺産と発明教育を融合し、第4次産業革命をリードしていく創造的な人材を育成したい」と述べた。

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