知的財産ニュース 特許庁、特許制度について分かりやすく説明し、現場の声を聞く

2018年6月4日
出所: 韓国特許庁

「2018年全国巡回特許制度に関する統合説明会」を開催

韓国特許庁は第4次産業革命時代に対応した特許・実用新案審査基準の改正事項および特許侵害規定の整備案などについて案内する「特許制度に関する統合説明会」を開催すると発表した。

「特許制度に関する統合説明会」は、特許庁の専門家がソウル、光州、大田、釜山を順番に訪れ、改正された特許制度と商標・デザイン制度について現場で紹介し、特許制度の改善に向けた多様な意見を聴取するために設けられた。

説明会はソウル韓国科学技術会館(6月5日、10時、14時)、光州市庁(6月12日、14時)、大田統計教育センター(6月15日、14時)、釜山テクノパーク(6月22日、14時)で開催される。発明者、出願人、代理人など、特許制度に関心がある人であれば、誰でも参加できる。

6月5日、ソウルを皮切りに開かれる「特許制度に関する統合説明会」では、第4次産業革命関連技術の進歩性判断基準の整備など、特許審査基準の改正事項について説明し、第4次産業革命に関連する7大技術分野(注1)に対する特許分類体系の樹立と、4月24日から施行された優先審査制度などについて案内する。

また、3Dプリンティングデータなど、デジタル手段による侵害誘発行為から特許権者を保護することができるよう、間接侵害規定を改正する特許侵害規定の整備案について紹介した後、これに関する意見を聴取する予定である。

さらに、特許共同審査プログラム(CSP)およびPCT協力審査(CS&E)の施行などを含む国際特許審査協力事業について紹介し、出願人が関連制度を気軽に利用可能にする計画である。

続いて、国選代理人、審判‐調停連携などの審判制度改善の推進事項、商標審査基準、デザイン保護法の改正内容についても紹介する。

特許庁特許審査企画局の局長は「今回の説明会を通じ、国民が第4次産業革命時代に合わせた特許制度の改善の方向について理解し、改善された制度を問題なく利用できることを希望している」と述べた。

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