知的財産ニュース AI、ロボットなどの新産業における融合型デザイン人材育成を拡大
2018年4月11日
出所: 韓国産業通商資源部
韓国産業通商資源部はデザイン‐工学融合型高級人材の育成拡大のために、延世大学、弘益大学、牧園大学を新規デザイン融合専門大学院に選定した。
最近、AIやロボットなど最先端技術が反映された製品やサービスが産業現場を越え、一般国民の生活領域までに拡大しており、市場での成功を収めるためにはデザイン‐技術融合の重要性が増している。
このような産業的需要を受けて、産業部は2018年にデザイン融合専門大学院3校を一次に選定した。
今回選ばれた大学院では、第4次産業革命、製造業革新などによって新しく浮上するAI、自動運転車、ロボットなどの新技術とデザインとの融合過程、産学間の協力プロジェクトを中心とする教育などを実施し、産業界で必要とされる実務型高級融合人材を集中的に養成する予定である。
選定された各大学院の融合特化分野を見ると、
- 延世大学:デザインとAIおよびAR/VR、データ科学融合分野の専門人材を養成する予定であり、グローバルな人材を養成するために英語で授業を進める。
- 弘益大学:デザインと自動運転車、ロボットなどの分野を融合し、関連製品を統合的に開発できる専門家を育成する予定である。
- 牧園大学:デザインと電子工学を融合し、IoTの新技術を活用して誰でも簡単に使用できるスマートユニバーサルデザイン融合人材を養成する予定である。
デザイン融合専門大学院への支援事業は、新技術に対する理解およびデザイン実務能力を兼ね備えた修士・博士レベルの高級デザイン人材を養成するために2015年から始まった。
2015年に3校(注1)を選定・支援し、就業率・創業率が84.4%となっているなど、さまざまな成果(注2)を出しているが、年間40人余りしか輩出してできず、規模拡大や必要性が訴えられてきた。そこで今回、支援を拡大することになった。
産業部の関係者は「主要国では既にデザイン‐工学融合型人材養成が活性化しているが、韓国は依然としてスタイリングを中心とする教育を実施している」とし、「今回の事業でデザイン融合教育の拡大および企業の新しい価値創出に貢献すると期待している」と述べた。 産業部は5月末までデザイン融合専門大学院2校を追加で選定する予定であり、参加を希望する大学は韓国デザイン振興院のホームページで申請すれば良い。
デザイン融合専門大学院の追加募集日程- 公告日/説明会:2018年4月12日(木曜)/ 2018年4月18日(水曜)
- 受付期間:2018年5月11日(金曜)~5月14日(月曜)
- 選定評価/結果発表:5月中旬/ 5月末
※事業についてのお問い合わせは韓国デザイン振興院のD-TECHアカデミーPD(031-780-2227)まで。
注記
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ソウル科学技術大学(デザイン‐IT融合)、韓瑞大学(デザイン‐素材・表面処理)、UNIST(デザイン‐自動車)
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2015~2017年の成果:(産学プロジェクト) 76件、(特許・デザイン権) 84件、(論文)64件(SCI級26件)、(技術移転・指導)4件、(ライセンスおよびロイヤリティー) 1件など
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