知的財産ニュース 特許庁、知財教育先導大学を選定

2017年1月23日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は延世(ヨンセ)大学、嶺南(ヨンナム)大学、済州(チェジュ大)大学、ソウル科学技術大学と第6次知的財産教育先導大学事業を運営していくことで合意した。
特許庁は、今回の合意によって知的財産教育先導大学を済州地域を含め全国へと拡大させることで圏域ごとに知財教育ハブが構築され、知的財産能力を備えた創意的な人材がさらに多く排出されることを期待している。

これまで先導大学として指定された大学が知財専門教授を採用し、学校の実情に合わせた知財教育システムを開発した結果、2016年は1,023の講座が開かれ、29,014人が教育を履修し、事業の前に比べると、知的財産講座は20倍、受講人数は15倍増加した。

特に、今回選定された第6回知的財産教育先導大学はIP R&D教育など実用的な知的財産教育を強化する一方、大学内、知的財産教育の定着に向けた制度的なインフラ構築などに重点を置くだろう。

具体的にみると、延世大学は学部及び大学院の知的財産能力を高めるため、起業対応型教育、体験・実務型教育をIP R&D教育と連携させるなど、教育の基盤を整える計画だ。

嶺南大学は大邱・慶北地域における知的財産教育拠点大学として、融合・複合基盤の実用的な知財講座を開設し、これを通じて持続可能な知財教育システムを構築する予定だ。

済州大学校は、済州地域における知財教育のハブとして知的財産連携専攻を新設し、知的財産教育認証制度を施行して知的財産教育システムを構築する一方で、大学の特性化や地域戦略事業をも反映した地域共感型知的財産教育課程を運営する計画だ。

ソウル科学技術大学は、知的財産相談所の常時運営など現場密着型知的財産教育プログラムを運営し、理工系技術・知的財産・経営起業などが融合した知的財産複数学位課程の開設を目標に事業を推進する予定だ。

チェ・ドンギュ特許庁長は「数学・科学が学問研究の土台というなら、知的財産教育はR&Dの実を結ぶのに欠かせない教育であって、国家R&Dの競争力強化に向けて非常に重要である。大学に知的財産教育を普及させるために、持続的に政策的支援を拡大していく計画だ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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