知的財産ニュース 特許庁、スマート商標審査システムを開始

2016年12月12日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、商標審査業務の正確性と効率性を向上させるために構築した「スマート商標審査システム」を12月12日に開始する。

「スマート商標審査システム」は審査エラーを減らし通知書の品質を高める「エラーチェック機能」と「通知書自動作成機能」を提供し、「商品分類の自動化機能」を大幅に強化したことを特徴とする。

「エラーチェック機能」は、審査官が通知書を作成する際に間違いしやすい項目に対する自動チェック結果を審査官に提供する機能だ。個人の出願人が使用してはいけない名称が使用されているかどうか、出願人情報の変更有無等、9つの項目について自動チェックした結果を提供する。

「通知書自動作成機能」は、審査官が審査する際に記録した事項を抽出して通知書に自動的に記載する機能である。優先審査申請理由や分割出願有無等、18の項目が自動的に作成される。
「エラーチェック機能」と「通知書自動作成機能」を通じて通知書の作成に所要される時間を減らすことができるだけでなく、通知書におけるミスを減らすことが期待される。

また、「商品分類の自動化機能」の高度化は、これまで出願人が記載した商品名が特許庁で定めた告示の名称や類似の名称と相違して審査官が直接分類しなければならなかった部分を自動化したものである。そのために、蓄積された3百万件の分類履歴から自動分類パターンを導出した。商品の審査において重要な基準となる商品分類が正確に行われることによって、商標審査の品質が向上するものとみられる。

特許庁の関係者は「スマート商標審査システムは、審査官の業務を最大限自動化して審査官が審査に集中できる環境を整えるためのものであり、これからも商標審査の品質向上に向け情報システムを継続して改善していく方針だ」と述べた。

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