知的財産ニュース 290億ウォン規模の知財権侵害品を摘発

2016年8月25日
出所: 韓国関税庁

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韓国関税庁は、7月11日から8月10日までの1カ月間「韓国ブランド(以下K-ブランド)等知的財産権侵害集中取り締まり」を実施し計29件、290億ウォン(以下正規品価格基準)相当の知的財産権侵害業者を摘発した。

摘発された品目は、家庭用品(278億ウォン)、電気・通信用品(8億ウォン)、バイアグラ類(2億ウォン)、車両用品(2億ウォン)の順で※、主に中国から輸入されるブルートゥースイヤホン(4千点)、エアフィルター(5千5百点)、車載用携帯電話充電器(3千4百点)等、計13億ウォン相当の物品が摘発された。

※家庭用品(化粧品、衣類、かばん、靴、時計)、電気・通信用品(携帯電話部品、バッテリー、充電器、ブルートゥース製品)、医薬・健康食品(違法医薬品、電子タバコ)、車両・機械用品(車両部品、各種工具類、ベアリング)等

関税庁は、今回の取締りの正確性を高めるために、今年6月から知的財産権侵害物品に対する輸出入情報を事前に収集してきた。

また、脆弱な時間帯(00時~06時)における知的財産権の侵害行為を防止するために、官民合同のオンライン・モニタリングを実施して3つのサイトを調査し、12つのオンラインサイトに対しては、是正措置を取った。

さらに、文化体育観光部と共同でキャラクターの違法コピーについて取り締まりを行った結果、12,582点を摘発しこれら物品に対する輸入供給網を追跡する等、捜査を拡大している。

これからも関税庁は、従来の輸入品目以外にK-ブランドの模倣品についても取り締まりを行い、国内ブランドの保護を強化する予定だ。

また、商標権者を含め官民協議会等、各界の意見を聴取し、文化体育観光部等との持続的な協力を通じて取り締まりを強化する一方、健全な消費文化の定着に向けて知的財産権に対する認識向上広報活動も継続的に実施する計画である。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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