知的財産ニュース 玩具に係る特許出願が増加

2016年5月3日
出所: 韓国特許庁

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国内玩具市場が家庭の月である5月を迎え、熱く盛り上がっている。大手スーパーでは、人気の高いおもちゃを手に入れるための競争さえ繰り広げられる。国内玩具業界も幸せな悲鳴を上げている。こうした中、国内特許技術により開発された(2014年11月発売)「ターニングメカード」(孫悟空のロボット変身おもちゃ)は、代表的なベストセラー玩具とされる。ターニングメカードは、米国、中国等8カ国において特許出願され、海外進出に向けた基盤を整えている。

国内玩具メーカーの人気が高まり、玩具商品に関連する特許出願も着実に行われていることが分かった。

特許庁によると、玩具分野の関連技術の特許出願は過去10年間、年平均約239件出願されている。

年度別には、2011年244件、2012年289件、2013年307件、2014年243件、2015年277件出願された。

特許出願動向を見ると、この10年間、国内玩具分野の出願量全体2,394件のうち、韓国人による出願が2,203件(92%)で外国人出願191件(8%)より圧倒的に高い割合を占めている。

多出願企業としては、タカラトミーが31件で最も多く、バンダイ(26件)、(株)ジムワールド(26件)、レゴエイエス(25件)、(株)オルダ・コリア(11件)の順となる。

主な特許としては、男児玩具の場合、変身ロボット、電動こま、合体メンコ等があり、女児玩具では、人形やキッチンセット等が主流となっている。また、男女共用玩具では、ブロック玩具や幼児用の電動車等に関する特許が出願されている。

特許庁の関係者は、「トニンメカードの事例のように、玩具分野も成長に向けた着実な技術開発とともに、国内外における様々な知財権確保努力が切に求められる時だ」とし、「製品の研究開発段階から、関連特許と商標、デザインをまとめて出願し、審査結果を一括して受けられる「一括審査制度」を活用すれば、企業の知財権の確保にも大きく役立つだろう」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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