知的財産ニュース 特許庁、Global IP-Sharing Koreaを開催

2016年8月24日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は8月24日(水)ソウルCOEXのグランドボールルームにて「Global IP-Sharing Korea」を開催した。韓国の国際知的財産共有活動を広報するために設けられた今回のイベントは、チェ・ドンギュ特許庁長をはじめ、フランシス・ガリ(Francis Gurry)世界知的所有権機関(WIPO)事務総長、国会議員、在韓公館及び関係機関の関係者など100人余りが参加し大きな関心を見せた。

チェ・ドンギュ特許庁長は同日、開会の辞で被援助国から援助国へと成功裏に転換した韓国が知的財産の共有を通じて知財分野の主要一員としてこれまで努力してきた結果を紹介できる機会だと、その意義を強調した。

今回の行事で、特許庁はこれまでWIPOと共同で推進した韓信託基金事業を紹介し、2004年から50の開発途上国で計113つのプロジェクトを通じて途上国の知的財産能力の強化と専門人材の養成事業に取り組んできたと明らかにした。

代表的には、期間が満了した特許を活用して、最貧国・開発途上国の生活の中の困難を解決する適正技術(Appropriate Technology)の開発・普及事業がある。アフリカ中部、チャド共和国で捨てられたサトウキビの茎を圧縮した炭を開発して伐採禁止による生活燃料の不足問題を解決した。グアテマラでは、韓国の伝統かまど技術を活用して有害ガスが発生しない調理用ストーブを開発し、有害ガスによる高い乳児死亡率問題を解決した。 その他にもフィリピンにアロマオイル抽出機、ネパールに竹の断熱住宅、モンゴルに染料抽出・染色機等10カ国に11件の技術を開発・普及した。

特許庁は2011年以来、エチオピアやベトナム等8カ国で適正技術競進大会を開催してきており、これを通じて、該当地域の住民が自ら特許情報を活用して水、燃料、住宅等、様々な生活問題を解決できるように支援することで、援助先から良い評価を受けている。

また、特許庁は国際知的財産教育事業を通じて先進国と途上国との知的財産格差(IP-Divide)の解消に貢献している。オンライン知的財産教育コンテンツ「IPパノラマ」は現在、世界24カ国の言語に翻訳され活用されている。

韓国産のキャラクターを活用した「発明王ポロロ」アニメは、韓国語、英語、フランス語、スペイン語で製作されており、ユーチューブ再生件数が2,300万件に達する等、世界的な児童用発明教育の教材に活用されている。現在、アラビア語版を製作中であり、今年末には約19億人のアラビア語使用者にも紹介される予定だ。今年3月に発売されたモバイル発明学習用ゲーム「インベンションシティー」も5ヵ月間、20万件以上ダウンロードされた。

この日、これまでの事業成果と今後の推進方向を説明した特許庁のパク・ソンジュン産業財産保護協力局長は「韓国の成功モデルは、多くの開発途上国に知的財産を通じた国家発展の希望を提示している。韓国特許庁は、途上国への援助事業を通じて知的財産の格差(IP-Divide)を解消し、先進国と途上国との架け橋の役割を担うリーダーシップを展開していく考えだ」と述べた。

一方、フランシス・ガリWIPO事務総長は、祝辞を述べ「途上国における知的財産の認識向上に向けた特許庁とWIPOの協力事業は、これまで多くの成果を出したモデルとなる事例であり、今後両機関は協力関係をさらに強化するとみられる」と話した。

Global IP-Sharing Koreaの概要

日時/場所
2016年8月24日11:40~12:05 COEXグランドボールルーム・ロビー
※イベントブースは10時から17時まで観覧可能
主な内容
国在知的財産共有事業(途上国適正技術・ブランド開発の支援)、国際知財権コンテンツ事業(発明王ポロロ、インベンション子シティー、IPパノラマ)、世界知的所有権機関(WIPO)及び両者協力、特許情報化協力等
参加対象
特許庁長、WIPO事務総長、国会議員、在韓公館及び関係機関、専門家、弁理士、弁護士、企業家、一般人

Global IP-Sharing Koreaのプログラム

特許庁の国際知的財産共有事業及びWIPO協力事業の紹介

ベトナム、インドネシア、モンゴル等、途上国の適正技術の開発・普及事業の事例、特許庁‐WIPO共同主催教育プロゲクト、主要人事のインタビュー

国際知財権教育コンテンツ事業の紹介

IPパノラマ モバイル(ビズネスのための知的財産活用戦略)の発売、IP Ignite(国際的観点から学ぶ知的財産概論)、インベンションシティー(青少年向け発明学習ゲーム)、発明王ポロロ(子供用発明学習アニメーション)等

世界知的財産期間(WIPO)及び特許庁間の協力、特許情報化協力の紹介

WIPO韓国信託基金事業、特許・商標・デザイン国際出願システムの紹介、IP5 協力、両者協力、特許情報システムの輸出等

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:浜岸、曺(チョウ)、柳(ユ)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195

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