知的財産ニュース 特許庁‐韓国薬学教育協議会、知財教育強化に向けて議論

2016年10月10日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は10月12日(水)特許庁のソウル事務所にて韓国薬学教育協議会の役員と「薬学大学生の知的財産能力強化に向けた教育プログラムに関する議論」というテーマで懇談会を開催すると明らかにした。

最近、国内製薬会社の海外への技術輸出契約の解約によって株式市場が乱高下し、その影響で多くの被害者が発生したことから分かるように、今日韓国の製薬産業における特許は国民の保健衛生の向上だけでなく、国家経済にも大きな影響を及ぼしている。

これと同時に、医薬品許可特許連携制度の施行により、製薬業界及び薬学界において知的財産権をめぐる紛争が増加しており、その重要性はますます高まっている。

こうした中、同懇談会には特許庁のイ・ヨンデ次長と韓国薬学教育協議会のチョン・ギュヒョク理事長等が出席して薬学大学生に医薬分野の知的財産及び特許行政に関する教育を体系的かつ積極的に提供するプログラムを発掘するために議論を行う予定だ。

これを通じて特許庁と薬学界との相互協力関係を構築するとともに、知財権に詳しい新薬開発分野の人材インフラを備えることで製薬分野の特許人材プールを拡大させるために用意された。

これまで断続的に行われた一回性の学校訪問教育を見直し、薬学大学生の知的財産権能力を体系的かつ効果的に強化できる教育プログラムについて議論する予定である。さらに、理論的な知財権教育に偏らず、製薬企業の実際の特許戦略事例教育を増やして知的財産権の創出能力に加え、活用・保護できる戦略的思考力も高めていけるよう教育を拡大する案についても踏み込んだ議論を行う予定である。

特許庁のイ・ヨンデ次長は「今回の懇談会により特許庁と韓国薬学教育協議会の実質的な協力がさらに強まるものと期待しており、製薬分野の未来成長エンジンともいえる薬学大学生が特許関連能力を磨ける上で実質的に役立つことを期待する」と述べた。

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