知的財産ニュース 特許庁、第17回半導体設計大会を開催

2016年4月8日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、斬新で優秀な半導体設計技術を発掘し、システム半導体産業界の従事者の士気を高めるために、韓国半導体産業協会と共同で第17回大韓民国半導体設計大会を開催すると発表した。

2000年から毎年開催されている本大会は、世界的な半導体大国である韓国における産・学・研の半導体設計人材が優れた設計技術を競う唯一の政府主催の公募展としてこれまで半導体設計分野の人材養成に寄与してきた。

今回の大会は、一般人対象の「チップ設計公募展」と大学(院)生対象の「アルゴリズム設計公募展」に分かれて運営され、半導体設計分野における業績が優れた者を褒賞するための功労者表彰も行われる予定だ。

一般人対象の「チップ設計公募展」は、設計が完成されたチップまたは設計回路を評価する公募展だ。設計者が制作した製品の独創性や性能の優秀性等を総合的に評価して、受賞作を決める。

「アルゴリズム設計公募展」は、チップを製作するには費用や時間等が足りない大学(院)生のための公募展となる。大学(院)生がプログラミング言語(C、C++、JAVA、HDL等)を活用して半導体用アルゴリズムを完成すると、設計に盛り込まれたアイデアの独創性やアルゴリズムの優秀性等を評価する方式で運営される。

※アルゴリズム(Algorithm):半導体設計のための公式、段階的手続き等に関するプログラム

提出された作品は専門家で構成された審査委員会が予選及び本選の審査を行い、受賞作品を決定して11月に授賞する予定だ。 受賞作(チップ設計公募展9作、アルゴリズム設計公募展3作)に対しては、賞状と計4,600万ウォンの賞金を授与する。その他にも中小企業庁の技術革新型中小企業(Innobiz、イノビズ)指定評価時に加点を与え、各種技術フォーラムで紹介する機会を与える等、様々な特典が得られる。

最後に、功労者表彰は、半導体設計分野に大きく貢献した人を推薦または申請を受け、2人を選定して賞状と計700万ウォンの賞金を授与する。

特許庁のキム・テマン産業財産政策局長は「本大会を通じて、国内半導体設計技術の向上及び開発の促進を加速化させると同時に、優秀な設計技術人材を発掘することで半導体産業の競争力を強化できると期待する」と述べた。

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