知的財産ニュース サムスン電子、ウェアラブル特許で世界1位

2015年7月2日
出所: 電子新聞

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サムスン電子がウェアラブル特許の最多保有者であることが明らかになった。

米ボストン所在の新技術コンサルティング会社、ルックスリサーチが今月2日発表した資料によると、2010年から今年3月まで登録されたウェアラブル機器関連の特許は、計4万1301件で、年平均増加ペースは40%だった。

ウェアラブル機器は、手首や首、頭などに付着するスマート機器である。手首に時計のように巻きつけると、スマートフォンの機能を果たすことができるスマートウォッチや、手首に巻きつけてカロリー消費量や睡眠の質等をチェックできるスマートバンドなどが代表的だ。

2010年以来、登録されたウェアラブル特許のうち4%はサムスン電子が占めており、単一企業としては最多の割合となった。続いてクアルコム(3%)とアップル(2.2%)の順だった。IT企業によって登録された特許より、個人の開発者による特許の方が圧倒的に多かった。15社が登録した特許は23%に止まり、残りの77%はこれらの企業と関係のない個人によるものだった。

ウェアラブル特許の最終用途別にみると、エンターテイメントとスマートフォンの代替などのコミュニケーション用途が11%で最も多かった。ヘルスケアのための特許は10%に達した。サムスン電子のウェアラブル特許の場合、25%がヘルスケアを目的とする特許であることが調査で分かった。

ルックスリサーチは、ウェアラブルよりはPFOE関連特許の方が一層潜在力のある特許市場だと分析している。

Printed、flexible and organic electronics の頭文字であるPFOEに関する特許は2010年以来、14万926件が登録され、ウェアラブル特許の3倍を超えた。サムスン電子はPFOE関連特許の10%を占めており、この分野においても最多の特許を保有している企業であることが分かった。

キム・スンギュ記者 | seung@etnews.com

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