知的財産ニュース '15年第1四半期の知財権の出願が前年比9%増加

2015年4月24日
出所: 韓国特許庁

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'15年第1四半期に特許庁に出願された知識財産権は合計110,888件で、前年同期より比較的大幅(9%、9,118件)増加したことが分かった。

権利別

前年同期より特許、デザイン、商標がそれぞれ2.5%(1,178件)、2.3%(374件)、20.7%(7,660件)増加したが、実用新案は4.4%(94件)減少した。
特に商標出願の急増は、'14年に新設法人が増加(8.5万社、中小企業庁の発表)したことで個人および創業者が商標権に対する重要性を認識した結果だと見られる。
※新設法人数:('12)74,162→('13)75,574→('14)84,697

主体別

知識財産権の出願全体を内・外国人別に見ると、全体の86.7%である93,616件が内国人による出願で、13.3%である14,337件が外国人による出願だった。
前年同期の実績と比べてみると、内国人による出願は10.8%(9,095件)増加した反面、外国人は3.4%(504件)減少したことが分かった。

外国人による出願を国別に見てみると、日本4,641件、米国4,282件、ドイツ1,029件、中国1,004件、フランス585件の順となった。

類型別

出願人を類型別に分けてみると、個人(38,685件、35.8%)、中小企業(28,329件、26.2%)、大企業(11,856件、11.0%)、中堅企業(6,041件、5.6%)、大学および学校(5,609件、5.2%)の順で出願した。
前年同期より大学および学校は18.2%(865件)、個人は17.4%(5,731件)、中小企業は17.3%(4,184件)、中堅企業は9.4%(518件)増加したが、大企業による出願は、11.9%(1,602件)減少したことが分かった。

海外出願

韓国国民による海外の知識財産権の出願も大幅増加したが、'15年第1四半期の国際特許出願は17.2%(472件)増加し、国際商標出願は38.4%(58件)増加したことが分かった。
これは、韓国の国民と企業が国内・国外の市場において高品質の知財権の確保に向けて積極的に取り組んでいることを示している。

登録

一方で、'15年第1四半期の間、特許庁において審査手続きを完了して登録された知識財産権は合計71,583件で、前年同期比0.4%(310件)増加した。

特許庁情報顧客政策課のヒョン・ソンフン課長は「国際特許出願と商標出願の増加は、政府の地道な創造経済政策の推進により、知財権確保の必要性に対する認識が全国民に拡散した結果だと見られる」と述べた。

※'15年第1四半期の知財権の動向:1504241Q(1).pdfPDFファイル

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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