知的財産ニュース 韓国企業、米商標・デザイン登録でトップレベル

2015年9月30日
出所: 韓国特許庁

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米国知的財産権協会(Intellectual Property Owners Association、IPO)が発表した資料によると、2014年米国デザイン特許登録及び商標登録企業ランキングでサムスン電子がデザイン分野1位、LG電子が商標分野3位となった。
※米国では韓国とは違ってデザインを特許の一種として扱っている。

デザイン特許登録ランキング

去年の米デザイン登録ランキングでは、サムスン電子が836件と1位、マイクロソフト(Microsoft、329件)が2位、LG電子(307件)が3位、ナイキ(Nike、229件)が4位、アップル(Apple、190件)が5位となった。サムスン電子はこの3年間デザイン分野で首位の座を守り続けており、LG電子も3年連続でトップ5にランクインされている。

商標登録ランキング

商標分野はマテル(Mattel)が426件を登録して1位となり、ディズニーエンタープライズ(Disney Enterprises、186件)が2位、LG電子(156件)が3位、プロクター・アンド・ギャンブル(The Procter & Gamble Company、146件)が4位、サムスン電子(143件)が5位となった。

LG電子は2011年に5位、2012年に3位、2013年に2位と、3年連続でトップ5にランクインした。サムスン電子は2011年に37位、2012年に32位、2013年には34位だったが、去年の登録件数は前年比2.8倍の143件と5位にまで上り詰めた。

このように韓国企業の米国における商標・デザイン登録件数が増加した理由としては、企業が知財権分野の研究開発(R&D)への投資を継続的に拡大し、市場競争力が高まったことがあると分析される。

また、サムスンとアップル間の知財権訴訟やi-Padの商標紛争等、費用と時間が費やされる事後対応よりは、米国に商標・デザインを予め登録することで紛争を事前に予防するという考え方から知財権の先取りに力を入れた攻撃的知財権戦略も奏功したとされる。

特許庁のチェ・ギュワン商標デザイン審査局長は「今後も引き続き韓国企業の海外出願を後押しするために、米国の制度及び動向に関する情報を速やかに入手して国民に提供するとともに、出願人対象の説明会を開催する等、海外進出を模索する韓国企業の知財権保護努力を積極的にサポートしていく方針だ」と述べた。

資料:2014米国商標デザイン登録上位企業(出処:IPO)

デザイン特許分野

2014米国デザイン特許登録トップ10企業

順位

企業名

登録件数

1

Samsung Electronics

836

2

Microsoft

329

3

LG Electronics

307

4

Nike

229

5

Apple

190

6

Toyota Jidosha

129

7

Target Brands

112

8

Panasonic

108

9

3M Innovative Properties

102

10

Ford Motor

101

商標分野

2014米国商標登録トップ10企業

順位

企業名

登録件数

1

Mattel

426

2

Disney Enterprise

186

3

LG Electronics

156

4

The Procter & Gamble

146

5

Samsung Electronics

143

6

Novartis AG

140

7

Lidl Stiftung

131

8

Twentieth Century Fox Film

119

9

Societe des Produits Nestle S.A

118

10

L’Oreal USA Creative

106

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