知的財産ニュース 特許庁、2015年度知的財産活用カンファランスを開催

2015年9月9日
出所: 韓国特許庁

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特許庁と韓国発明振興会は、9月9日、「知的財産融合による革新(Cross IP Innovation)」をテーマにした「2015年度知的財産活用カンファランス」を開催する。

特許庁は、企業経営及び技術革新における知的財産の活用の重要性に対する認識向上に向け、2014年から「知的財産活用カンファランス」を開催してきた。今回のカンファランスでは、知的財産活用の戦略的方法論として「知的財産間境界のない融合」をテーマに議論が行われる。具体的には、知的財産融合を通じた企業革新の成功事例が紹介され、分野間境界のない融合による韓国中小企業の未来成長戦略が議論される予定だ。

産業界・学界・研究界等の関連分野から200人が参加する同カンファランスは、ソウル大学国際大学院のムン・ヒチャン教授の「韓国の未来成長エンジンとしての産業間融合」をテーマにした基調演説から始まる。続いて、キョチョンF&Bのイ・グンガプ副社長が、ョチョンチキンのブランド経営戦略について講演する。午後のテーマ発表セッションでは、知的財産の活用及び融合を通じた企業・製品革新の事例が紹介される予定だ。

一方、同カンファランスの会場内には展示ブースが設けられ「知的財産活用戦略支援事業」支援を受けた企業の優秀事例の結果物が展示される。代表的には「知的財産革新課題」支援を受け開発された(株)ヒョシンテクの燻煙器内装型コンビスチーム、「知的財産製品デザイン課題」支援を受け開発された(株)ミュソルバス(musolvers)の鳥類退治用スピーカー等がある。

※知的財産活用戦略支援事業:中小企業の競争力強化や未来成長エンジンの拡充に向け、知的財産の観点から特許・製品・事業化に関する戦略コンサルティングを提供する事業

特許庁のクォン・ヒョクジュン産業財産政策局長は「国際的な競争が激化する等、中小企業を取り巻く経営環境が厳しさを増している中、知的財産の融合による企業革新は企業の現在だけでなく、未来の成長を生み出す生存戦略になる。本カンファランスが韓国の中小企業にとって知的財産集合を通じた活用戦略を作るきっかけになることを期待する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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