知的財産ニュース サムスン、米で両面エッジディスプレーのデザイン特許を登録

2015年2月4日
出所: 電子新聞

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サムスンディスプレーが先月、左右側面にデュアルエッジを適用した曲面(Curved)スマートフォンに関するデザイン特許を米国特許庁(USPTO)に登録した。3面にディスプレーを配置するデュアルエッジの方式は、LGディスプレーもすでに披露しているため、今後、特許権紛争の発生可能性に注目が集まっている。

2日、USPTOの登録資料によると、サムスンディスプレーは、現地時間で先月27日、左右側面に曲面ディスプレーが適用された、いわゆる「デュアルエッジ・スマートフォン」に関するデザイン特許を登録した。当該特許の分類は、「携帯電話(Mobile Phone)」となっている。デュアルエッジ・ディスプレーは、アプリケーションのアイコンやメニューのボタンなどを表示する目的で使われる。メッセージ、設定、カメラなどのメニューボタンを含め、1番から4番まで短縮ダイヤル指定もできるという。

業界は、サムスン電子が今年3月にスペイン・バルセロナで開かれる「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2015」において、デュアルエッジ・スマートフォンを公開する可能性が高いと見ている。

今回のデザイン特許登録によって、サムスンがこれからデュアルエッジ・ディスプレーのデザイン特許をどう活用するかについて注目が集まっている。年初、LGディスプレーは、米ラスベガスで開かれたCES2015にて、中シャオミの次期デュアルエッジ・スマートフォンに登載する3面ディスプレーを公開した。

サムスンディスプレーの関係者は、「特許活動は技術企業として当然なことであり、現在としては当該デザイン特許に関連していかなる方針も決まっていない」と述べている。

LGディスプレーは、類似した携帯のスマートフォンを作る過程で問題になることはないと見ている。同社の関係者は「サムスンが登録した特許は‘デザイン’に関するもので、通常、競合会社に対する排他性は認められない。LGディスプレーは、すでに数年前に類似デザインの商品を開発した」と述べた。

キム・スンギュ記者

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