知的財産ニュース TDBポータルで企業の特許情報照会サービス

2014年9月23日
出所: デジタルタイムズ

4732

第4四半期(10月~12月)から金融機関は、「TDB(技術金融データベース)ポータル」を通じて企業の特許および財務情報を照会することができる。TDBポータルの機能を高度化することで、金融機関による技術審査の支援力量を向上し、技術金融の活性化につなげるという目的だ。

22日、金融界によると、全国銀行連合会の技術情報部が第4四半期中にTDBポータルに企業の特許情報照会サービスを構築する計画だ。同サービスが構築されれば、金融機関はポータルに事業者登録番号を入力するだけで特許などの関連技術情報を容易に調べることができる。具体的には、財務割合、研究開発費の推移、年度別の企業特許登録件数、特許内容などの情報が搭載される見通しだ。今年7月、銀行連合会は、金融社別に分散している技術情報を収集してデータベース(DB)化する方式により、初期段階のポータル構築を完了している。

現在、TDBポータルは、銀行連合会の会員社である18の金融社をはじめ、技術信用評価機関(TCB)である韓国企業データ(KED)、技術信用保証基金、ナイス信用評価など、計21機関の関係者が内部電算網を利用してアクセスし、技術情報を確認することができる。ある都市銀行の関係者は、「今のTDBポータルには論文を中心とした技術情報が主となっている。技術金融の活性化を導き出すため、ホームページ機能の改善と関連情報の拡充、TDB電算システムの高度化などが持続的に行われてほしい」と述べた。

併せて銀行連合会は、上・下半期の技術金融支援の業績を基に市場情報報告書を定期的に発行し、TDBポータルに掲載する計画だ。金融機関が技術金融の需要と効果などを把握できるように支援し、戦略の樹立を後押しするためだ。

銀行連合会の関係者は、「金融界との持続的な協議を通じてニーズに合わせた技術金融資料やデータベースを積極的に掘り起こす予定だ。特に金融当局が技術金融の成果をインセンティブに積極的に反映し、銀行別業績を公開すると明らかにしただけに、TDBポータルの役割はさらに拡大すると見られる」と説明した。

パク・ソヨン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195