知的財産ニュース 韓国の科学インフラ世界6位

2014年5月22日
出所: 電子新聞

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韓国の科学インフラは世界6位、技術インフラは世界8位の競争力を有しているという評価が出た。知的財産の保護やサイバーセキュリティなどの法・制度的な環境、研究者の満足度、企業の革新能力と産学協力の水準は依然として改善が遅れている部分と指摘された。

未来創造科学部は、スイス国際経営開発研究所(IMD)による評価でこのような結果が出たと22日に報じた。

科学インフラの競争力は前年比1ランク、技術インフラ競争力は前年比3ランク上昇し、それおれ6位と8位にランク付けした。科学インフラ競争力の順位は2010年に記録した4位はまだ回復していないが上昇となり、技術インフラ競争力の順位は、2010年の18位から上昇している。

科学分野では、研究開発(R&D)投資額と人材、特許件数が上昇を牽引した。国内総生産(GDP)に比べたR&D投資は世界で最も高く、企業R&D投資の割合も2位となった。内国人の特許出願・獲得は4位だ。一方、知的財産権の保護は41位、研究者が国に感じる魅力度33位、法律の革新支援程度30位となり、弱みとしてあげられた。

技術分野では、人口100人当たり有線電話回線数3位、優先ブロードバンド加入者数5位となり、上昇を牽引した。先端製品の輸出額も6位となった。一方、企業のサイバーセキュリティは20もランク下げした58位だ。企業間の技術協力の程度と、優先ブロードバンドの料金もそれぞれ39位、36位になり、改善が求められる分野として指摘された。

科学インフラの競争力は米国が、技術インフラ競争力は香港がそれぞれ1位を獲得した。米国は、技術インフラも世界3位の競争力を持っていると調査された。

IMDは、1989年から毎年、上半期に60国を対象に、国の競争力の順位と競争力の向上に向けた政策方向を発表している。4大分の20項目、333の細部指標に基づいて評価し、科学技術競争力は、発展インフラ分野の下に科学インフラと技術インフラ項目に分けて評価する。

未来部のチェ・ムンギ長官は、「評価の結果を反映し、産学研の協力と、中小企業の支援を強化して質的評価・知的財産の体系を高度化する一方、各種の規制の見直しを進め、科学技術競争力を高めていく構えだ」と述べた。

ソン・ジュンヨン記者

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