知的財産ニュース 国際知識財産研修院、サウジ特許審査官に教育実施

2014年3月25日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、3月25日から4月4日までの約2週間、国際知識財産研修院において、サウジアラビアの特許審査官を対象に韓国の知的財産制度や、特許審査の実務などに関する研修を行う。

今回の研修は、サウジアラビア特許庁の要請により開設された特別課程として、サウジアラビア特許審査官約10人が韓国を訪れ、知的財産制度をはじめ実態審査、特許情報システムなど、韓国の先進化した特許行政システム及び知財政策について教育を受ける予定だ。

特許庁は、2012年から湾岸協力会議特許庁(GCCPO, Gulf Cooperation Council Patent Office)をはじめ、中東地域の特許審査官を対象にオーダーメイド教育を実施しており、これを通じて韓国の特許システムの優秀性を広報し、同地域の特許審査官の審査能力の向上に取組んできた。

こうした取り組みの結果、最近中東地域では、韓国特許庁の研修に参加を希望する国が増えており、さらには、韓国特許庁審査官から直接来てもらい、特許審査の代行を求める国が登場するなど、特許行政の韓流ブームが中東で巻き起こっている。

実際に韓国特許庁は、2月、アラブ首長国連邦(UAE)と特許審査官のUAE現地派遣による特許審査の代行、UAE特許庁の設立、特許関連の法・制度の設計及び人材育成などに関するコンサルタントを内容とする知財権の了解覚書(MOU)を締結した。

韓国特許庁国際知識財産研修院のビョン・フンソク院長は、「今回の研修を通じて、これまで蓄積してきた韓国の先進的な特許システム及び審査実務のノウハウを紹介し、中東地域の特許行政が成長できるよう最大限支援し、これに基づいて中東との交流協力の活性化など知的財産の韓流(K-IP MOVE)を拡大していきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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