知的財産ニュース 特許競争力の強化に向けて官民が一丸となる

2014年10月7日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、半導体産業の特許競争力を高めるために「半導体製造装備・素材分野における特許競争力の向上方案」をまとめた。

同方案は、半導体産業の中でも半導体の製造装備・素材分野における中小・中堅企業の特許出願が持続的に増加していることに伴い、その特許権利の質的水準を高めて強力な特許権の獲得につながるよう、特許創出プロセスの改善が必要だとの認識から始まった。特許競争力の向上が求められる半導体の製造装備・素材分野の問題を把握し、企業が自主的に特許競争力を高められるように支援することに焦点を当てている。

推進課題の要は、特許協力の環境作り、創造経済をリードする特許創出基盤の構築および特許担当者の専門性強化だ。

まず、産業部および半導体産業協会と相互協力を通じて特許協力の環境を作り、特許庁の担当審査官が国家R&D事業による特許成果の質的水準を向上する予定だ。最近、産業部が発表した産業技術R&D特許管理・強化方案と連携して半導体の製造装備・素材分野の特許動向調査および特許対応戦略を立てる際に特許庁の担当審査官が参加し、R&D特許創出の成果を高めるように支援する計画だ。

併せて、企業が自主的に特許情報を活用・分析した後、戦略的に特許創出につなげていけるように後押しする。これに関して半導体の検査装備企業である(株)ユニーテストは、「企業内で分野別の担当者が一緒に特許情報管理プログラムを利用してアイデア会議を進める特許創出方法を特許管理に定着させることで、企業のIP資産が安定的に構築できると期待している」と述べた。

さらに、業界の特許競争力の向上に向けて、特許担当者の力量強化も支援する。審査官と発明者の間で特許要件の判断についてのコミュニケーションを活性化し、業界の意見を収集して導き出された審査・審判のプロセスおよび紛争対応の実務情報を提供することで、特許担当者の力量強化を図る。

特許庁半導体審査課のチャン・ヒョンスク課長は「半導体の製造装備・素材分野における特許競争力の向上方案に示された推進課題を持続的に進める。企業の自主的な特許競争力向上に向けた取り組みを掘り起こし、業界に発信していきたい」と述べた。

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