知的財産ニュース 特許審査官が中小企業の現場に

2014年4月3日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、4月2日、テジョンの政府庁舎において、「2014年特許戦略支援団の結団式」を開催した。この日の結団式には、特許戦略支援団に参加する審査官をはじめ、産学研の知的財産関連事業の遂行機関の担当者など約150人が参加した。

特許戦略支援団は、昨年の試行実施に続いて今年に本格スタートし、知的財産権と技術専門性を全て保有した約110人の審査官が参加して知財権中心の特許獲得戦略の支援、発明インタビュー事業など、中小企業の知財権の競争力向上事業を支援する。また、中小企業・大学・公的研究機関などの特許創出と保護、活用が必要な現場を直接訪問して諮問する役割も果たす。

最近、グローバルに特許係争が頻発し、強い知財権確保の競争が激しくなっているものの、中小企業では、何よりも専門人材の不足により、効果的な対応に限界があった。そのため、博士など最高の人材で構成された特許審査官が中小企業の支援事業に参加して技術開発、特許戦略の諮問などを支援することになった。

特許戦略支援団の活動を通じて企業は、最高の専門家とともにコア特許の確保、活用戦略の確立などが推進でき、参加する審査官も産業現場の政策的な需要や技術関連の最新の動向も習得でき、相互ウィンウィンの効果が期待されている。

昨年、特許戦略支援団としてキャンパス特許戦略ユニバーシアード(CPU)事業に参加したコンピュータシステム審査課のキョン・ヨンジョン審査官は、「大会に参加した学生のアイデアの評価やメンタリングを通じて、自分の特許審査と技術専門性が学生に役立つことにやり甲斐を感じた」と支援団の活動を高く評価した。

キム・ヨンミン長官は、「特許戦略支援団は、専門人材は不足している中小企業に力となり、産業現場において企業が問題と感じている事項を直接体験して政策アイデアも見つける非常に大きな意味のある事業だ」と説明し、「これからもこの支援団の運営を継続し、支援の対象と活動の範囲もより拡大していく」と述べた。

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