知的財産ニュース 韓国中小企業、アップル「アイメッセージ」を特許侵害で提訴

2014年9月29日
出所: デジタルタイムズ

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韓国中小企業がアップルを特許侵害で提訴した。

29日、メッセージ伝送業者のインフォゾーンは、アップルコリアを相手取って特許侵害の罪でソウル中央地方検察庁に訴訟を提起した。

同社は、アップルがアップルユーザーの間で使うメッセージ伝送技術である「アイメッセージ」が自社保有の特許を侵害したと主張した。

インフォゾーンは「アイメッセージがアイフォンユーザの間ではデータを利用してメッセージのやり取りをしているが、アンドロイドユーザに対して伝送するときは電話通信網を利用するなど、選択的に通信網を利用している。この部分がインフォゾーンの保有している特許を侵害した」と主張している。インフォゾーンが保有している特許は「最新端末機のパケットデータの送信・受信機能を搭載しているかどうかをデータベースとして備え、データ網または電話通信網を選択的につなげる通信システムおよびその運用方法だ。

同社は「販売差し止め処分」の申し立てる計画だ。裁判所の決定によりアイフォンの国内販売が中止される可能性もある。裁判所の決定には3カ月から6カ月ほどかかる見通し。

インフォゾーンのパク・ミョンフム代表は「今年5月、アップルに内容証明を通じて特許侵害の事実を警告し、8月には侵害主張を裏付ける請求範囲に関する内容を送ったが、アップル側の回答がなく、結局訴訟を提起することになった。今週中、販売差し止めに関する訴訟を進める」と述べた。

キム・ジソン記者

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