知的財産ニュース サムスン電子、NVIDIAに「反訴」…虚偽広告も提起

2014年11月13日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子が米コンピューターグラフィックチップ・メーカーであるNVIDIAを相手取って特許訴訟を起こした。これは、10月、NVIDIAが自社のグラフィックスプロセッサ(GPU)に関する特許を侵害したとして提起した訴訟に対する反訴だと見られる。

13日、サムスン電子は、NVIDIAなどが自社のコンピューティング技術の特許8件を侵害したとして、米バージニア州東部地方裁判所に特許侵害禁止と損害賠償、販売差し止めを求める訴訟を提起した。当該技術の特許は、主にキャッシュ-コントロールなど、メモリー半導体に関する特許だ。

さらに、サムスン電子は、NVIDIAが最近、自社のモバイルアプリケーションプロセッサ(AP)である「Tegra K1」とギャラクシーノート4に搭載されているAP「Exynos7」を比較し、NVIDIAの製品がより優れていると発表したという虚偽広告の内容も訴訟に追加した。

海外メディアによると、サムスン電子はNVIDIAに6件の特許侵害を、NVIDIAのグラフィックカードを使用している米PCメーカーのvelocity microにNVIDIAへの6件を含めて、計8件の特許侵害訴訟をそれぞれ提起した。

一方、NVIDIAは、先月初旬にサムスン電子のAPチップが自社のGPUに関する7件の特許を侵害したとして、米国際貿易委員会(ITC)とデラウェア州連邦地方裁判所に提訴し、販売差し止めを要求した。NVIDIAはクアルコムも訴訟対象に入れている。

パク・ジョンイル記者

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